Sunday, December 14, 2014
<届(とど)く>と<達する>
<届く>で<とどく>と読むが、これは純やまとことば。<達する>は漢語由来の日本語だ。ほとんど意識しないが使い分けがあるようだ。
<とどく>は
1)手紙がとどく、荷物がとどく
2)棚の上の荷物に手がとどかない。たこたこ天までとどけ(<上がれ>はおかしい)。
1)と2)は日本語では同じだが、英語では1)は大体 to arrive 2)は to reach だ。
一方<達する>の方は
合格の70点に達する、達しない
限界に達した
と漢語との相性がいいようだ。こちらのほうは大体 to reach で to arrive では変だ。
どこが違うかと言うと
1)手紙がとどく、荷物がとどく
はモノが<やって来る>、人が関与しない。<太郎がとどいた>変だ。英語では Taro has arrived. でいい。いずれにしても純自動詞的だ。
これに対して2)棚の上の荷物に手がとどかない(天までとどけ)、合格の70点に達する(達しない)、限界に達した、は目標のようなものに<やって行く>と言える。また人が関与してもおかしくない。
複合動詞
とどけ出る -> とどけ出
つけとどける -> つけとどけ
他動詞は<とどける>。体言(名詞)形は<とどけ>(命令形の<とどけ>とはイントネーションが違う。
sptt
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