Thursday, February 5, 2026

<ひどい>

 

前回のポストで<すごい>と<すさましい>を取り上げたが、続いて<ひどい>、<ひでー>をチェックしてみる。

これはすごい。
それはすげー。
すごい奴だ (すげー奴だ )

これはひどい。
それはひでー。
ひどい奴だ (ひどー奴だ )  

で、<ひどい>は使い方は<すごい>に似ている。しかし、情況にもよるが、上のすごい、すげー>、<ひどい、ひでー>では意味が大きく異なる。

<ひどい>は、語源が<非道 (ひどう) >のようで、子の意味が強く残っているようだ。、おともとは

非道なり
非道だ

の観護流用の形容動詞だっただろう。これから形容詞の<ひどい>、さらにはその副詞形の<ひどく>が使われ出したのだろう。副詞形<ひどく>は強調だ。 

形容詞の<ひどい>

昨日はひどい天気だった。
試験の結果は予想以上ひどかった。
今月の営業成績はひどくて目もあてられない。 

でネガティブな意味。

副詞形<ひどく>

状況はひどく悪い
太郎はひどく怒りっぽい。  

でネガティブな意味の強調だが、

花子は新しい環境にひどく喜んでいた。 

といった、中立、ポジティブな内容の強調も可能だ。

英語でも

terribly bad

が普通だが、

Hanako is terribly happy when she passed the ecam unexpectedly.

も可能だ。 

<すごい>、<すごく>もそうだが、元来悪い意味の強調が、中立化してくると、良い意味の強調にも使われ出すようになるとようだ。これは日本語だけではない。

前回のポスト<すごい>と<すさましい>参照。

 

sptt

 

Tuesday, February 3, 2026

<すごい>と<すさましい>

<すごい>、あるいは、もっとくだけて<すげー>は良く使う。程度がはなはだしい様子におどろいたた時に使うようだ。

これはすごい。
それはすげー。
すごい奴だ (すげー奴だ )

で形容詞。副詞は<すごく>。すごくいい。さらには<ものすごくいい>というのもある。

関連する語に<すごむ>、<すごみ>があるが、比較的新しい語だろう。

<すごい>の古語形は<すごし>。

 学研全訳古語辞典  

すご・し 【凄し】

形容詞ク活用

① 気味が悪い。

出典源氏物語 若紫

「霰(あられ)降り荒れてすごき夜のさまなり」

[訳] あられが荒々しく降り、気味が悪い夜のようすである。

② もの寂しい。ぞっとするほど寂しい。

出典更級日記 かどで

「日の入りぎはの、いとすごくきりわたりたるに」

[訳] ちょうど日の入りのときで、たいそうもの寂しく、霧が一面にたちこめているときに。

③ 殺風景だ。冷ややかだ。

出典紫式部日記 消息文

「艶(えん)になりぬる人は、いとすごうすずろなるをりも、もののあはれにすすみ」

[訳] 情趣本位が身についてしまった人は、ひどく殺風景でなんということのないときも、しみじみとした情趣をもとめ。◇「すごう」はウ音便。

④ ぞっとするほどすばらしい。

出典源氏物語 若菜下

「おどろおどろしからぬも、なまめかしく、すごくおもしろく」

[訳] (太鼓が入らず)仰々しくないのも、優雅で、ぞっとするほどすばらしく趣があり。

 

 「日の入りぎはの、いとすごくきりわたりたるに」

「艶(えん)になりぬる人は、いとすごうすずろなるをりも、もののあはれにすすみ」

 は感心するほど素晴らしい日本語だ。

 

 ④ ぞっとするほどすばらしい。

はすでに意味が変遷している。まさしく程度がはなはだしい様子におどろいたた時に使う>。


さて、いかにもやまとことばらしいのに<すさまじい>がある。 これは古語<すさまじ>由来で、この<すさまじ>意味の変遷は複雑だ。

学研全訳古語辞典 

すさま・じ 【凄じ】

形容詞シク活用

① おもしろくない。興ざめだ。しらけている。

出典枕草子 木の花は

「梨(なし)の花、よにすさまじきものにして、近うもてなさず」

[訳] 梨の花は、まったくおもしろくないものとして、身近には取り扱わない。

② 寒々としている。殺風景だ。情趣がない。

出典徒然草 一九

「すさまじきものにして見る人もなき月の」

[訳] 殺風景なものとして見る人もない(冬の)月が。

③ 冷たい。寒い。

出典平家物語 六・紅葉

「風すさまじかりける朝(あした)なれば」

[訳] 風が冷たかった朝なので。

④ ものすごい。激しい。ひどい。

出典保元物語 中

「すさまじき者の固めたる門へ寄せ当たりぬるものかな」

[訳] ものすごい者が守っている門に攻めてきてしまったものだな。

 

さて現代語の<すごい>と<すさましい>だが、<すごい>は言葉が短いこともあって<驚き>が優先するようだ。いいことにも悪いことにも使われる。

すごくいい、すごく悪い

が普通の言い方だが

<すごい、いい>、<すごい、悪い>とも言う。こちらの方が強調度が強いか? この場合<強調>の副詞になっている。

<ひどい>も<すごい>に似たところがる。

ひどい
ひでー
ひどく

それはひどい、ひでー
ひどい奴だ。ひでー奴だ

今の状況はひどく悪い。

はいいが、

今の状況はひどくいい

はまだダメのようだ。だがそのうち、<すごく>のように、中立的な強調>の副詞になるかもしれない。

英語では  

terrible が terror (恐れ) 由来で、本来は<恐ろしい>だが、意味は拡張して<すごい>、<ひどい>、terribly<すごく>、<ひどく>で強調>の形容詞、副詞なっている。普通は否定的な内容だが、肯定的な意味でも使われることもある。

terrific も terror (恐れ) 由来だが、こちらの方は肯定的な意味で使われる場合が多い。<すばらしい>。

His music performance was terrific.

中国語では<厉害>が <すごい>、<ひどい>に相当。<>の字があるが、悪い場合だけでなく、いい場合にも使われる、<すばらしい>。

広東語では<犀利>(sai1 lei6) 、<好犀利 hou3 sai1 lei6という。これも肯定的な内容でも否定的な内容でも使われる。こう頻度使用語。

 

sptt

Thursday, January 29, 2026

Sweat Heart は<甘い心>か?

 

英語の Sweat Heart は直訳すれば<甘い心>になるが、意味は全く異なると言っていい。

Sweat Heart は呼びかけなどに使い、基本的にはいい意味、好ましい意味。形容詞になるが、lovely、cuteもこの仲間だ。

一方<甘い心>はほとんど聞かないが、<甘い考え>、<甘い気持ち>で negative な意になるだろう。

そんな甘い考え (甘い心、心構え) では決してうまくいかない。

日本人の言動、性格として<甘えの構造>というのがある。

甘える
甘やかす
甘い考え 

でいずれもnegative な意になる。

さらには

甘い言葉にだまされて(さそわれて)
甘い汁を吸う
甘く見る

というのもある。 これらもnegative な意になる。


<甘い>は味覚。必ずしも悪い味覚ではないが、<甘すぎる>のは良くない。適度に<甘い>味や香りは心地よさがあるが、<心地よさがある>と満足しがちで、よくない場合もある。日本語の<あまい>はこのよくない場合の方に派生、定着、拡大したものと見なせる。

英語の Sweat Heart 、lovely、cute はすなおに<心地よさがある>だけに特定されている。

 

このポストは中国語の<甘心>に遭遇していたもの。中国語の<甘心>は、ザッと調べた限りでは<満足して>、さらには<よろこんで>の意のようだ。

甘心 (1) [willingly; readily]∶ 情愿
 
他是甘心受罚的

彼は甘んじて罰をうける

<甘心>は<甘んじて>となる。この場合は、ある程度<満足して>の意になるようで、<甘え>の意味はない。

 

sptt

 

 

 


Sunday, January 18, 2026

<あさましい>と<いやしい>

 

 <あさましい>と<いやしい>は似たような形容詞で、適当に使い分けてるようだ。

ネットでチェックしてみると

デジタル大辞泉

浅ましい(読み)アサマシイ

[形][文]あさま・し[シク]《動詞「あさ(浅)む」の形容詞化

品性が卑しい。さもしい。下劣だ。「―・い了見」「―・い根性
見苦しく情けない。嘆かわしい。「―・い世の中」
身分姿形が卑しい。みすぼらしい。「―・い姿」

(古語)

予想と違った結果に驚きあきれる気持ちをいう。
㋐意外だ。あきれる。驚くべきさまだ。
「取りがたき物をかく―・しくもて来る事をねたく思ひ」〈竹取
㋑興ざめである。がっかりして、あきれかえる。
「物うちこぼしたる心地いと―・し」〈・九七〉
㋒あまりにもひどい。程度がはなはだしい。
「―・しく貧しき山国にて」〈読・春雨海賊

ーーーー
いやし・い【卑しい/×賤しい】

読み方:いやしい

[形][文]いや・しシク

身分社会的地位が低い。「—・い身」

品位欠けている。下品だ。「—・い言葉遣い」「根性が—・い」

貧しい。みすぼらしい。「服装が—・い」

飲食物金銭に対して貪欲である。さもしい。「口が—・い」「金に—・い」

(古語) 

つたない。とるに足りない。

「なにがし(=私)が―・しきいさめにて、すきたわめらむ女に心おかせ給へ」〈・帚木〉

 

<あさましい>と<いやしい>は重なる部分が少なくない。

あさましい奴だ。 

《動詞「あさ(浅)む」の形容詞化》とあるので、<浅い>、中身が薄い、深みがない、が元の意味だろう。これが人格や性格や態度の表現に派生したものだろう。社会的地位、身分はあまり関係ないようだ。

いやしい奴だ。

動詞では<いやしむ>がある。

<いやしい>ものとして見下げる。軽んずる。さげすむ。したがって

いやしい奴だ = 見下げる、さげすむに値する奴だ、で道徳的、倫理的な面がある。

 これが第一だろう。社会的地位、身分が低いの意味もある。

 「服装がいやしい」は何か変だ。<いやしいみなり>は<貧しい、みすぼらしい>になりそう。

 

以上は現代語で、古語は<あさましい>も<いやしい>も様相がかなり違う。

あさましい

 (古語)

予想と違った結果に驚きあきれる気持ちをいう。
㋐意外だ。あきれる。驚くべきさまだ。
「取りがたき物をかくあさましくもて来る事をねたく思ひ」〈竹取
㋑興ざめである。がっかりして、あきれかえる。
「物うちこぼしたる心地いとあさまし」〈・九七〉
㋒あまりにもひどい。程度がはなはだしい。
「あさましく貧しき山国にて」〈読・春雨海賊

古語の<あさまし>には<動詞<いやしむ>の意がない、薄い。㋒は近代の用法だろう。

いやしい

(古語) 

つたない。とるに足りない。

「なにがし(=私)がいやしきいさめにて、すきたわめらむ女に心おかせ給へ」〈・帚木〉

いさめ = 忠告。戒め。
すきたわむ = 浮気っぽく人にすぐなびく。

古語の<いやし>にも<動詞<いやしむ>の意がない、薄い。

これはどうしたことか? 


英語には mean という形容詞がある。一番詳しいのは

Dictionary.com  adjective

意味は広範囲にわたっている。

meaner, meanest
  1. offensive, selfish, or unaccommodating; nasty; malicious. 攻撃的、利己的、協調性がない、いやらしい、毒がある、卑劣な

    a mean remark;

    He gets mean when he doesn't get his way.

  2. small-minded or ignoble. 度量が小さい、高貴でない、けだかさがない、気品がない

    mean motives.

    Synonyms:
    despicable, contemptible
  3. penurious, stingy, or miserly. ケチな、みすぼらしい、情けない

    a person who is mean about money.

    Synonyms:
    selfish, ungenerous, illiberal, parsimonious, tight, close
  4. inferior in grade, quality, or character. 程度、質、性格が劣る

    no mean reward.

  5. low in status, rank, or dignity.  地位、尊厳が低い

    mean servitors.

    Synonyms:
    plebeian, undignified, humble, common
  6. of little importance or consequence. 重要でない

    mean little details.

    Synonyms:
    poor, little, paltry, petty, insignificant, inconsequential
  7. unimposing or shabby. 威厳がない、見栄えがしない

    a mean abode.

    Synonyms:
    poor, squalid
  8. small, humiliated, or ashamed.  小さい、恥ずかしい

    You should feel mean for being so stingy.

  9. Informal. in poor physical condition.  身体的に見栄えがしない、みすぼらしい

  10. troublesome or vicious; bad-tempered. 問題が多い、悪意がある、おこりやすい、毒づきたがる

    a mean old horse.

  11. Slang. skillful or impressive.

    He blows a mean trumpet.

 

漢語が多いが、やまとことばをあげれば


けだかさ (気高さ) がない
ケチな
みすぼらしい
情けない
恥ずかしい
見栄えがしない
劣る、劣った
低い
小さい


sptt

Tuesday, January 13, 2026

カタカナの効用について (Effect of Katakana use)


The title of this blog is <やまとことばじてん, yamatokotobajiten>. I use intentionally all Hiragana. If I use Katakana<ヤマトコトバジテン> or Chinese characters <大和言葉辞典>, which is common, the nuances differ even though when I pronounce these three are the same, yamatokotobajiten. So the differences are found only when you read them by using your eyes and your brain. Why I use Hiragana<やまとことばじてん>? This is because <やまとことばじてん>, when you see it you feel more the original Japanese language through your eyes and your brain. Chinese characters are dominant in Japanese. On the contrary Katakanas are used for foreign language words except Chinese and also for some onomatopoeia, which is not regarded as a common word

I personally do not like much Katakanas, especially too much Katakanas used as this deviates from the original Japanese. But unfortunately the use of Katakanas is necessary in writing some times. Katakana is an integral part of written Japanese.

From a different point of view, Katakana has some advantages.

1) distinctively and instantly shows the word not an original Japanese word.

2) gives some effect when you use Katakana for the original Japanese which is usually written by using Hiragana or Chinese character or both combined

オバケ おばけ お化け
オドロキ おどろき 驚き

3) used to show the names of animals, plants. This may be due to the diversity of the names of these.

Animals

馬、うま、ウマ  usually 馬 or ウマ is used.

<うま>may remind a reader of<うまい>. But 馬 or ウマ does not.

牛、うし、ウシ  usually 牛 is ウシ is used

<うし>may remind a reader of <憂 (う) し>. But 牛 or ウシ does not.

Foreign animals and rather special ones, Katakana is used.

ライオン, カンガルー

うぐいす、ウグイス、鶯  usually うぐいす、鶯 is used. ウグイス may remind a reader of a foreign bird. 鶯 is a bit difficult to write but now easy by using a computer or mobile phone.

バッタ、ばった usually バッタ is used.

コオロギ、こおろぎ、蟋蟀 usually コオロギ is used.

Plants

バラ、ばら、薔薇  usually バラ is used. バラ is a foreign flower.

キク、きく、菊  usually キク or 菊 is used. <きく>may remind a reader of<聞く>.

フジバカマ、ふじばかま、藤袴  usually フジバカマ or ふじばかま is used. ふじばかまdoes not reminds a reader of some other things. 藤袴 is seldom used probably because you must read it fu-ji-ba-ka-ma then understand it フジバカマ , redundant。フジバカマ is fragrant and affectionate.

ヘクソカズラ、へくそかずら、屁糞葛  usually ヘクソカズラ is used.This may be due to that ヘクソカズラ emits a bad smell and is detestable.


sptt



 






Monday, January 5, 2026

罪と罰


<罪>は<つみ>と読み、<罰>は<ばつ>と読む。<つみ>も<ばつ>もやまとこばのようだ。 だが、<つみ>はいかにもやまとことばだが、<ばつ、batsu>は漢語由来のようでもある。現代北京語では<罰>は<>と発音する。発音の<発>は<>と発音する。昔の中国語の発音が多く残っていると言われる 広東語では

罰  fat6
發 (発)  faat3 

で促音便になり、軽い、または実際には発音されない<-t> がある。日本語ではこの<-t>が<tsu>になる。罰 batsu、発 hatsu。<f>も日本語にはなく、罰 fat6 は言いやすい<ba>になったのでないか?

一方<罪、つみ>はチェックしてみると、やはりやまとことばだ。 

日本大百科全書(ニッポニカ) 「罪」の意味・わかりやすい解説

日本古代の罪と穢れ

もともと日本語では「つみ」という語は、「つつみ」のつづまった形で、「つつむ」という動詞に由来する。何事にせよ悪いことがあるのを「つつむ」といい、古語の「つつむことなし」「つつみなし」(悪いことなし)とか「つつしむ」などは、いずれもそこから派生したものである。したがって日本古代においては、道徳的悪行のみでなく、病をはじめとするもろもろの災いや穢(けが)れたこと、醜いこと、その他何でも世の中の人が憎み嫌うことはすべて「つみ」とされた。そこでは特定の神の意志ではなく、人間の共同体の全体的意向が中心的準拠点になっていることは、意味が深い。

(後略)

さて<罪と罰>の意味だが、これはゆゆしき問題で、意味を探ろうとすると相当長くなる。民間信仰から宗教 (日本では主に仏教) 、さらにはもっと純個人的な精神的、心理的状態などからの見方がある。


sptt


Thursday, January 1, 2026

<開放>、<解放>のやまとことば

 

前回のポスト<閉塞のやまとことばー<xむ>、<xxむ>動詞>の最後で


<閉塞>の反対は漢語になるが<開放>、<解放>。<開放>、<解放>のやまとことば次回検討予定。

と書いたので、忘れないうちに <開放>、<解放>のやまとことばをチェックしてみる。閉塞のやまとことば動詞を列挙しておくと

詰 (つ) む 自他兼用  自動詞 詰まる、他動詞 詰める
包 (つつ) む 他動詞
囲 (かこ) む 他動詞
込む 自動詞 込める 他動詞

閉 (と)じる

反対語を探してみると

開 (ひら) く、あける (開ける)、解 (と) く。これらの漢字に<放>を続けると<開放>、<解放>になる。

<開放>と<解放>は<読み>は<かいほう>で同じだが、意味は少し違う。だが、ごく大雑把には同じような意味だ。

開放する:to open
解放する: to liberate     <解放>は政治色がある場合がある。

<ごく大雑把には同じような意味>とは<身動きできない閉塞状態から抜け出て自由 (free) に身動きできる状態 になる>ことと言える。

いま世界は<開放>的な自由民主主義体制の国と閉塞的な政治体制の国とに二分されている。だが閉塞的な政治体制の国が全く<開放 open>でないとは言えない。<市場かいほう>は<市場開放> だろう。閉塞的な政治体制の方は言論統制があり、基本的にに言論の自由がない。また経済活動も程度の差はあるが、国有大企業があったりして制限、統制がある。

漢語が並んでしまっているのでやまとことばに戻る。

開 (ひら) く、あける (開ける)、解 (と) く 以外では

<放>は<放 (はな) つ>と読むが

矢を放つ

以外に

鳥を籠 (かご) から放つ

という言い方があり、これは<閉塞、束縛状態から自由にする>の意がある・<放 (はな) つ>は<離 (はな) れる>の関連語だろう。<離れる>も、これまた大雑把には<<閉塞、束縛状態から自由になる>の意だ。他動詞は<離(はな) す>。

 

以上をまとめると

開 (ひら) く
あける (開ける)
解 (と) く
放 (はな) つ
離れる 

以上は動詞で、名詞形は<開 (ひら) き、あけ、解 (と) き、放 (はな) ち、離れ>だが<開放>、<解放>の意にならない。<あけ放ち>、<解き放ち>は候補だ。歴史的には、日本では明治維新が<あけ放ち>、<解き放ち>。


ところで<囲まれて身動きできない閉塞>から<出る>ためには、<閉塞しているモノ、コト>を

破壊する   破 (やぶ) る、壊 (こわ) す 

必要がある。政治的、社会的に閉塞した旧体制を<破 (やぶ) る>、<壊 (こわ) す>のは革命とも呼ばれる。<革命>は中国起源の和製漢語のようで適当なやまとことばはなさそう。

文化大革命は旧文化を<破 (やぶ) る>、<壊 (こわ) す>ことだった。またひと昔前に大会社のリストラで<破壊と創造> というのがあった。

<出る>も一種の<開放>、<解放>のやまとことばと言える。

 

sptt

 

 

 



 

 

 


 ーーーーー