<あちらが立てばこちらが立たず>の意味は説明するまでもないだろう。
A(あちら) + B (こちら)= C (一定, Constant の C)
の式があてはまりそうだが、少し違うようだ。≪立たず≫と否定なので等号(=)ではなさそう。かといって不等号( ≠ 、
< )でもなさそう。
A(あちら) + B (こちら) ≠ C (一定)
A(あちら) + B (こちら)
< C (一定)
C を一定ではなく、望ましい状態(I, Ideal の I )としてみると
A(あちら) + B (こちら)
< I (望ましい状態)
が<あちらが立てばこちらが立たず>の意に近づく。
A(あちら) + B (こちら)+D
< I
となると複雑になる。言葉ではどう表現するか?日本語には<そちら>があるが
<あちらとこちらが立たでばそちらが立たず>のほかに
<あちらが立てばこちらとそちらが立たず>などが考えられる。
<あちらが立てばこちらが立たず>の<こちら>は必ずしも発話者でないようで、第三者的な、教訓的な発話だ。<こちら>が発話者の場合は
<あちらが立ってもこちらが立ちません>、<あちらが立ってもこちらの立場がありません>といった少し感情が入った表現になりそう。
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