Thursday, August 27, 2015

あちらがたてばこちらが立たず


<あちらが立てばこちらが立たず>の意味は説明するまでもないだろう。

A(あちら) + B (こちら)= C (一定, Constant の C)

の式があてはまりそうだが、少し違うようだ。≪立たず≫と否定なので等号(=)ではなさそう。かといって不等号( ≠ 、< )でもなさそう。

 A(あちら) + B (こちら) ≠ C (一定)

 A(あちら) + B (こちら) < C (一定)

C を一定ではなく、望ましい状態(I, Ideal の I )としてみると

A(あちら) + B (こちら) < I (望ましい状態)

が<あちらが立てばこちらが立たず>の意に近づく。


A(あちら) + B (こちら)+D  <  I

となると複雑になる。言葉ではどう表現するか?日本語には<そちら>があるが

<あちらとこちらが立たでばそちらが立たず>のほかに

<あちらが立てばこちらとそちらが立たず>などが考えられる。


<あちらが立てばこちらが立たず>の<こちら>は必ずしも発話者でないようで、第三者的な、教訓的な発話だ。<こちら>が発話者の場合は

 <あちらが立ってもこちらが立ちません>、<あちらが立ってもこちらの立場がありません>といった少し感情が入った表現になりそう。

sptt


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