Tuesday, February 3, 2015
<ぞんざい>の語源
<ぞんざい>の語源は不詳となっていいる。意味は悪い意味の<いいかげん>が一番近いようだ。<なげやり>、<ずぼら>というのもある。<だらしない>、<注意がたりない>、<不注意>、<無責任>、<ふまじめ>というのもあるがすべて否定的な意味だ。本格的漢語では<杜撰(ずさん)>と言うのがあるはいずれにしてもいい意味ではない。
<ぞんざい>は、綺麗な(だ)と同じく、二字漢語に<な(だ)>がついた形容動詞のようだが、<ぞんざいな xxx>とはいうが、<xxx はぞんざいだ>とはあまりいわないようだ。しかし間違いではなさそう。
しかしながら、<ぞんざい>の発音で悪い意味の<いいかげん>の意に相当する二字漢語がすぐにはないため語源不詳となっているようだ。私も少し考えてみたが見当たらない。上記の<杜撰(ずさん)>はいくらか発音が似ている。
昔<スーダラ節>という歌がはやったが、この<スーダラ>も特に意味はなさそう。歌の内容からは<ぞんざいな>男を歌っているようでもある。<スー>は<調子がいい(男)>の形容の<スイスイ>、<ダラ>は<だらしがない>の<だら>が連想される。歌のなかでは<スイスイ、スーダラ>と歌われている。著名な作詞家の歌詞はこなれた日本語でかつおもしろい。
あまりに昔の歌なので<ズーダラ節>と勘違いしていた。<ズーダラ>は<ずうずうしい>と<だらしがない>が連想される。<ずうずうしく><だらしがない>男はいる。
偶然の一致だがドイツ語の形容詞に sudelei (ズーデライと発音するが、<デ>は短く軽い<ドゥ>だろう)というのがあり、<ズーダラ>に似ている。意味は<ぞんさいな>、<だらしがない>だ。sudelei の前後につづりが似たような語がないので、かなり独立性の高い言葉だ。
<zonzai (ぞんさい)>と<sudelei (ズードゥライ)>の発音はかけ離れているようであるが、sudelei (ズードゥライ)がなまって zonzai (ぞんさい)になった可能性が数パーセントはあるのではないか。昔は結構ドイツが学ばれていた。
(検討継続)
sptt
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment