<かなえる>、<かなう>はややこしい。
<夢をかなえる>、<望みをかなえる>で他動詞。<望みにかなう>、<理にかなう>、<要求にかなう>で自動詞。さらに<かなわない>という言い方がある。<この相手にはとてもかなわない>。この場合、<かなわない>の肯定は<かなう>で<対抗できる>といった意味だが、<毎日こう暑くてはかなわない>(主語がない)といった言い方もある。
意味は
<かなえる>は<夢、望みを実現させる>。
<かなう>は自動詞だが<望みを、理 (道理) を、要求を満足させる>
かなう、かなえる、かなわない
ネットでは
叶う、叶える、叶わない
と<叶>の字が出てくる。夢が叶わない
はいいが
こう暑くては叶わない
はおかしい。
中国の簡体字では<叶>は<葉>だ。少し調べてみると叶 = 協
で、協力、協調、協議、協定は少しよく考えると<合わせる>という意味が含まれている。
一般化すると、<かなう>は<状況に合う>、<かなえる>は<(意識して、努力して) 状況に合わせる>
日本人が好む<思いやり>、あるいは<思いやりのある言動>は、ある意味では<(意識して、努力して) 状況に合わせる>ことではない。
sptt
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