<猫も杓子も>の語源はいくつかあるようだが、ネットでチェックしていただくとして,ここでは自説を紹介したい。
猫の手は形やその手の動作は杓子に似ている。杓子シャクシと読み、ごはんを盛るときに使うシャモジのこと。ところで、シャモジは<xx文字>という言い方で、
お目文字
お目にかかることをいう女性語。
か文字
髪のこと
その他<xx字>というのもあり
ほの字
惚ほれること
御 (おん) の字
たいへん結構なこと、十分結構なこと
一方<杓子>には杓子定規 (しゃくしじょうぎ) という言い方がある。この場合の<杓子>もシャモジのこと。<杓子定規>由来は私のとっては意外で
https://www.weblio.jp/content/%E6%9D%93%E5%AD%90%E5%AE%9A%E8%A6%8F
杓子定規の語の由来・語源
「杓子定規」は「杓子を定規に使う」という趣旨の言葉である。杓子は「しゃもじ(杓文字)」のことであり、飯あるいは汁などをすくう道具である。その柄はたいてい湾曲している。そのような曲がった杓子を、定規として使おうとするなら、正しく線描できるはずがない。そのように「そもそも正しくないものごとを基準として用いる」さまを「杓子定規」と言った。
ということだ。これからすると、私は<杓子定規>の意味をとり違えて使っていたことになる。<定規のように融通が利かない>と思い、使っていた。だが私のような人は他にもいるのではないか。一方<杓子>一般には弾力性があり、融通が利く。
さて、<猫も杓子も>に戻ると、意味は (関係がなさそうな人でも、特別でない、どこにでもいるような人でも)<だれもみな>。猫は動物なのでいいとして、杓子はおかしい。だが、ここで重要なのは<関係がなさそうな>で、猫は今は人気があるようだが、昔は特別でない、どこにでもいるような、だがどちらからというと目立たない動物だった。 杓子の方もごはんを盛るときだけに使う目立たない道具だ。杓子は擬人化でいいだろう。
sptt
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