<こる>、<こりる>、<こらす>、<こらしめる>は関連語だろうがややこしそう。 ここではあえて当て字に近い漢字を使わずに話を進める。
こる
肩がこる
将棋にこる
<xxをこる>とは言わないので自動詞だ。<肩がこる>はいかにも自動詞だが、<将棋にこる>は対象があるので他動詞的だ。だが<将棋をこる>とは言わない。
<肩がこる>は<肩が固まる>感じだ。<将棋にこる>もこじつければ<将棋に固まる>感じだ。
<こり症>の<こり>は<こる>の連用形の体言 (名詞)用法。
肩のこりがひどい。
も同様。
こりる
続いた二度の失敗にこりて、三度目はあきらめた。
幾度もの失敗にこりずに続けた。
もうこりごりだ。
<こりる>の意味は、難しく
Wiki 辞典では
ひどい目にあったために再びしようとする気力が無くなる。
というやや長い解説がある。
英語訳は、ネット辞書では適当なのが見当たらない。基本的には、あるいは一般的には、一度、あるいは幾度やってもうまくいかず<やるのがいやになる>といった意味だろう。
こらす 他動詞
<こらす>は少なくとも二つの違った意味がある。
1)目をこらす
目をこらしてもっとよく見ろ。
<ある特定の場所に固定してよく見る、見続ける>といった意味だろう。
2)意匠をこらした作品
十分に力を入れる。心を入れる。
自動詞<こる>の他動詞版といえる。
こらしめる
Wiki辞典、その他では
悪いことをした人に制裁 (罰) を加え、二度としないようにさせる。
太郎は人の迷惑になることばかりしているので、少しこらしめてやる。
<こらしめる>は<こらす>の使役形に見えるが<こらす>の意味とはかけ離れている。<こらす>の使役形は<こらさす>もあるが、これは<こる>の使役形にもなりうる。
こる
肩がこる -> 肩をこらさす
将棋にこる ->(太郎を)将棋にこらさす
こらす
目をこらす ー> 目をこらさす
意匠をこらす ー> 意匠をこらさす
<こらしめる>はどこからぃたのか?
意味が通じるのは
<こりる>の
ひどい目にあったために再びしようとする気力が無くなる。
で、これを少し言い換えると
ひどい目にあわせて、再びしようとする気力を無くする。
これは<こりさせる>。だがこれは<こらしめる>に通じる。
sptt
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