一昔まえ、<たら、れば、じゃ話にならん> という言い方があった。つまり、仮定の話ばかりで現実的でないということだ。<にら、レバ>というご飯のおかずにかけた言い方だったと思う。
<たら>は仮定をあらわすとして、<れば>は何かというと、これも<xx(す)れば>で仮定をあらわすが、この<れ>はなにか?
行けば (五段)
立てば (五段)
座れば (五段)
見れば (上一段)
起きれば (上一段)
寝れば (下一段)
捨てれば (下一段)
仮定形は上一段、下一段は<れ>がつくが五段は必ずしも<れ>がつかない。五段活用の場合、<仮定形 + る>は可能を示す。
読める
書ける
行ける
言える
この可能の意を維持したまま仮定形(れ)にすると
読めれば
書ければ
行ければ
言えれば
となる。
また<<たら>は仮定をあらわすとして>と書いたが、これも<た>は過去(完了)の助動詞であり、仮定といっても単なる仮定ではなく現実に反する仮定、いわば強い仮定だ。したがって、<たら、れば>は強い仮定の<たら>と可能の仮定<れば>で<まったく現実離れした話>ということになる。
(
sptt Notes on Grammar <日本語文法とロジック - 4, 接続助詞>の一部コピー)
sptt
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