Saturday, January 18, 2014
よこしまな、筋を通す
<よこしまな>はれっきとしたやまとことばだが、漢字を使うとコンピュータワープロでは<邪まな>が出てくる。もとは<横縞(よこしま)な>の意だろう。縞(しま)は縞模様の縞だ。<横縞な>の純言葉上の反義語は<縦縞(たてしま)な>になるが、これは聞いたことがない。シマウマ(縞馬)の縦縞模様とは言える。<邪まな>は漢語では邪悪につながる。少し長くなるが<邪まな>に近い意味の表現に<悪意(あくい)のある>がある。ただし<悪意>はやまとことばではない。また悪意には反義語として善意がちゃんとある。
中国語の<横>には縦横の横(よこ)の意味(すでに古語か?)以外にあまりいい意味でない意味がある。興味と時間のある人は調べてください。横着、横柄(おうへい)、横暴が思いうかぶ。
ところで<横縞(よこしま>の縞(しま)と関連のあるやまとことばに<すじ>がある。漢字は<筋>が当てられる。この<すじ>に関しては<筋を通す>という言い方がある。いろいろな場面で使われるが、大体はいい意味で使われる。この<筋を通す>は日本人の性格のある一面を代表している。あるいは代表させるべきではないか。英語でいえば、integrity (名詞。動詞の to integrate とは意味がずれている), righteousness (名詞、形容詞は righteous) が適当か。justice (正義、名詞)は危険なところがある。<筋を通す>とやまとことばにすると威厳がなさそうだが、いづれにしても根源的な言葉だ。
sptt
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