Sunday, March 22, 2015

<みやび>と<ひなび>について


<みやび>と<ひなび>は名詞(体言)だが、そのままではあまり使われない。特に<ひなび>は聞いたことがない。大体は形容詞形や形容動詞形で使われる。<みやびやかな>、<ひなびた>。<みや>+<び>、<ひな>+<び>で対応し、<みや>、<ひな>は語幹のようだが、<ひな>は古語に近いが<ひな>だけで名詞(体言)(田舎の意)になる。一方<みや>は<みや>だけでもなんとなくいみは感じられるが<みやこ>、<みやびやかさ>、そして<みやび>としないとダメのようだ。

一方<ひなびる>、<ひなびた>はいいが<みやびる>、<みやびた>は聞かない。しかし大昔は<みやぶ>、<ひなぶ>とか<みやぶる>、<ひなぶる>いう動詞があったであろう。ただし連用形の体言化では<みやび>だけが残っている。ひなび(ダメ)、みやぶり(ダメ)、ひなぶり(ダメ)。だが、<ひなび>はあったほうがいいようで、けっして悪くはない。使えると便利だろう。また過疎地の田舎の復活に役立ちそう。

<みやび>、<ひなび>は抽象化名詞(体言)と言える。<みやびがある>、<みやびが感じられる>とは言えそうだが、<ひなびがある>、<ひなびが感じられる>はダメで<ひなびた感じだ>とでもなるか?<ひなび>には抽象化されているためか<ひなびた感じ>の感がうすいようだ。

<xx ぶ>、<xx ぶる>の動詞には

動詞  -  連用形の体言化
あそぶ - あそび
あぶる - あぶり 
あらぶる - あらび(?)、あらぶり (?)
えらぶる - えらび(?)、えらぶり(?)
かぶる - かぶり 
ころぶ - ころび
たかぶる - たかぶり
ならぶ - ならび
はこぶ - はこび
ほころぶ - ほころび
ほろぶ - ほろび  (ほころぶ-ほろぶ、は関連がありそう。
よろこぶ -よろこび

がある。

<XX ぶる>は<XX のようにふるまう、みせる>で一般化できるものがある。<ぶりっこ>は説明がいらないようだが、<いい子ぶる>、語源はしらべていないが、<かまととぶる>が元の動詞形か。

<みやび>と<ひなび>に似た抽象化ということでは

わぶ(わびる) - わび
さぶ(さびる) - さび

がある。


<みや>関連語 - みやび、みやびな、みやびやかな、おみや(お宮)、みやびと。<みやげ>は<あげる>由来か? 

<ひな>関連語 - ひなびた、ひなびる。ひな菊(?)、ひな祭り(?)、おひなさま(?)。<ひな>と<雛>は関連があるのか?



sptt



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