<蓼(たで)食う虫も好き好き>はよく聞くし私も使ったことがある。意味は間違いないと思うが
一般には好きになれないヒト、モノを好く人がいる。好みはさまざまで、人によりけり。
といった意味だろう。
物理的な世界は物理や化学の法則で成り立っていると思うが、<好み>は人の世(社会)を作り上げる重要な要因でバカににできない。
さて<蓼食う虫も好き好き>の<好き好き>は<すき
ずき>と読む、というか実際の発話は<すき
ずき>で<すき
すき>ではない。<好き好き(すきすき)>だと<たいへん好き>になるだろう。<すき
ずき>の意味は<好ききらい>あるいは<好き、好きでない(好きじゃない)>だろうが、この意味では<好き好かず>のはずだが、なぜか<すきずき>。<すきずき>の<ず>には否定の意味がふくまれているのか?
ところで、 <蓼食う虫も好き好き>を口にする人のうち実際に蓼(たで)を食べた人は幾人いるだろうか?漢字の蓼は中国語では<寂寥(せきりょう)>の寥(りょう)と同じよみ<りょう>で<たで>とはまったく関係がない。<たで>は生粋のやまとことばだ。<田(た)に出(で)てくる(草)>が語源か?
sptt
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