Saturday, May 9, 2020
いやがらせ
以前に ”<いじめ>と<いやがらせ>について” というのを書いたが、<いじめ>が主、<いやがらせ>が副となっていた。今回は<いやがらせ>を主として考えてみる。<いやがらせ>は
相手がいやがることをする(こと)
相手がいやがることををわざと(わざわざ)する(こと)
といった意味だ。動詞形の<いやがらす>は可能だが、<いやがらせ>がよく聞く言葉に対して、<いやがらす>、否定の<いやがらさない>は聞いたことはない。 いいことではないので
いやがらすのはよせ。
となるが、こうは言わず
いやがらせはよせ。いやがらせをするのはよせ。
となる。大体<いやがらせ>はする相手がいるので
太郎にいやがらせはよせ。
花子にいやがらせをするのはよせ。
となる。
<いやがる>の<がる>については別のところで書いたような気がするが、
痛(いた)がる、おもしろがる (形容詞+がる)
xxのようなふりをする
泣きたがる、笑いたがる
これは<たがる>で、<xx (動詞)たい><ふりをする>が元の意味だろうが、これからはズレて、xxする傾向、性質、くせがある、といった意味だ。ややこしいが<おもしろがりたがる>も可能だ
いずれも本当、まこと、真実、真意ではなく<ふり><よそおい>で、”本当、まこと、真実、真意” はかくされているが、大体 ”悪意”、<けしからぬ>意図がある。
<いやがらせ>は上記のように使わない<いやがらす>由来のようだが、
AはBを<いやがらす>
はダメだ。だから使われないのだろう。
AはBにxxをいやがらす(AはBにxxをいやにさせる)
AはBをxxをいやがらす (<を>が重ねてでてくるので聞きにくい)
ならいい。もっともこれもあまり使われない。 だが
AはBに<いやがらせ>をする
には通じる。ややこしいが
AはBを<いやがらさす>
AはBを<xxをいやがらさす、いやがらささす> (AはBにxxをいやにさせさせるはおかしい)
もOKだろう。
<いやがらせ>は子供の間では<いじめ>に通じるものがあるが、おとな、さらに進んで国家の間では復讐(ふくしゅう)、報復(ほうふく)、revenge、retaliation から来る不買運動(ボイコット)がある。相手が<こまる>ことをわざと、わざわざするのだ。これまた<いじめ>に通じるものがある。これは大体復讐(ふくしゅう)が復讐を呼ぶ。<いじめ>と同じくやめておいた方がいい。
<こまらす>は<こまる>の他動詞。対象(相手)があり<こまらす>と相手は<こまる>のだ。<こまらす>はよく使う。名詞(体言)形の<こまらせ>がほとんど使われないのはやや複雑だが<いやがらせ>がすでにあるからだろう。
sptt
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