<かび>も<さび>も<表面を覆うように生(は)える>という共通の意味がある。やまとことばの遊びになるが調べて見る。
あび -> あびる、あびせる
かび -> かびる、かぶる
さび -> さびる
たび -> たびる (たぶらかす)
なび -> なびる、なびく
はび -> はびる、はびこる
まび -> まびる、まぶす
やび -> やびる
わび -> わびる
あび -> あびる、あびせる
<あび>だけでは使われないが<水あび>とはいう。<あびる>は
水をあびる
非難をあびる
のように使われ水や非難が身の<表面を覆う>ことだ。<あびる>は<もらう>と同じで<を>をとる他動詞だが、英語では to be given になる。
かび -> かびる、かぶる
<かぶる>も <表面を覆う>といえないことはない。
たび -> たびる
<たび>も<たびる>も、このグループの意では使われないが
たぶらかす
が関連ありそう。 ウソやゴマカシで相手を覆ってだますことだ。<たぶる>という動詞はあったかもしれない。
なび -> なびる、なびく
<旗がなびく>も関連ありそうだが、<風に草がなびく>は風である程度まとまった草の表面が一斉に同じような方向に折れ曲がる様子をあらわす。擬人的にも使われる。当時みな新しい民主主義の思想(の風)になびいた。
はび -> はびる、はびこる
<はび>も<はびる>も使われないが、<はびこる>は<この一帯は悪がはびこっている>のように使われ、これまた<表面を覆うように生(は)えている>の意がある。<カビがはびこる>、<サビがはびこる>とはいえる。<こる>は<肩がこる>、<こりかたまる>の<こる>で頑固(がんこ)に定着している様子を表わすようだ。
まび -> まびる、まぶす
これも<まび>も<まびる>も使われないが、<まぶす>は<きな粉をまぶす>のように使う。きな粉でものの<表面を覆う>jことだ。
やび -> やびる
これは連想が働かない。
わび -> わびる
ひとの言動でもとの意味に<表面を覆う>ような意味はないようだが、<感覚的>に点や線ではなく<面>での対応、言動のようで、効果がありそう。
sptt
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