Sunday, January 5, 2025

<へxxい>、<へxxしい>形容詞

 

別のポストで<へ>が頭にくる形容詞をいろいろ探してみたがなかなか見つからない。ないのではないか?

形容詞

へxxい、へxxしい

 

形容動詞

へたな / だ   
へたくそな / だ  
へなちょこな / だ   へなちょこ野郎、へなちょこな野郎、へなちょこの分際 (ぶんざい)で
へべれけな / だ
ヘぼな / だ  ヘぼ将棋、ヘぼな将棋、ヘぼなやつ
へまな / だ

動詞

へこたれる
へこむ
へし折る
へだてる (隔てる)
へたる (口語)
へたりこむ
へつらう
へばる (口語)
へばりつく
ヘめぐる
へりくだる
へる  減る、経る、   減らす

 

名詞

へ (屁)
へっぴり腰
へちま
へど (反吐が出る)
ヘドロ

Wiki の解説

「ヘドロ」という語は日本語だが、語源は定かでない。へどどろ合成語だとか、灰泥はいどろ維泥いどろが訛ったものだとか、神奈川県津久井郡の方言でぬかるみを意味する言葉が語源であるという説もある

へなちょこ
ヘビ
ヘま   へまをやらかす
へら

Wiki の解説

へらは扁平な板状の道具であるが、粘り気のあるものをかき混ぜたり、またはそれを何かに塗り付けたり、あるいは削り取ったり、場合によっては柔らかい対象をのように押し切ったりする機能がある。    

へらず口
へり (縁) 方言か
へ理屈

ーーーーー

<ヘクソカズラ>という名前の見た目は可憐な花がある。

 ーーーーー

 形容詞が見つからないので、作ってみた。

へどへどしい     へどがでるくらいいやな
へどろへどろしい   ヘドロのようにきたなく、ねちっこい(しっこい)

 

 

sptt

<ちxxい>、<ちxxしい>形容詞

 

別のポストで<ち>が頭にくる形容詞を探してみたがなかなか見つからない。いまのところ

小 (ちい) さい
近 (ちか) しい 

血なまぐさい  合成形容詞

 

だけ。

 

形容動詞

血みどろな / だ  合成語

擬音語、擬態後

ちりじり


動詞


近まる / 近める
ちびる (口語)
ちょろまかす (口語)
散らかる
散らす
散り敷く    落ち葉が散り敷く秋の雑木林
ちりばめる   宝石をちりばめたような星空


だけ。


擬音語、擬態語

ちりじり   ちりじりになる

 

 

sptt

Saturday, January 4, 2025

<てxxい>、<てxxしい>形容詞

別のポストで<て>が頭にくる形容詞を探してみたが、接頭語 /接頭辞の<て>と思われる形容詞は出てくるが、そうでない純粋の<て>が頭にくる形容詞が見つからない。接頭語 /接頭辞の<て>と思われる形容詞は、アイウエオ順に書き出すと

手厚い
手堅 (がた) い
手きびしい
手ぬるい
手早い ー 手早くすます
手広 (びろ) い
手やすい  手やすく手に入る。<やす>は<安い>ではなく容易>の<安い>だ。しやすい、わかりやすい。

<手>がそぐわないものがありそう。<手>以外では

照れくさい

 

形容動詞では

手空 (あ) きな./ だ
手薄 (うす) な./ だ ー 手厚い
手軽な./ だ
手探 (さぐ) りな./ だ
手狭 (ぜま) な./ だ ー 手広い
手づまりな./ だ
手持ちぶさたな./ だ

 

 形容動詞は<ふらついていて>

手空 (あ) きな./ だ   手空き状態、手空きの状態、手空きな状態
手薄 (うす) な./ だ   手薄状態、手薄の状態、手薄な状態
手軽な./ だ      手軽な状態
手探 (さぐ) りな./ だ  手探り状態、手探りの状態
手狭 (ぜま) な./ だ   手狭状態、手狭の状態、手狭な状態
手づまりな./ だ    手づまり状態、手づまりの状態、手づまりな状態
手持ちぶさたな./ だ  手持ちぶさた状態、手持ちぶさたの状態、手持ちぶさたな状態

 

 

sptt

 

 

Monday, December 30, 2024

やましい

 <やましい>のネット上の解説の中に


 https://oggi.jp/6743724

「やましい」とは、「良心がとがめて、後ろめたいこと」。他人には言えない気持ちを抱えていて、なんとなく気まずいような気持ちのことを指す言葉です。「やましい」は、漢字では「疚しい」と書き、「疚」には、「なやむ、病気になる」という意味があります。 

というのがある。

冒頭の

「やましい」とは、「良心がとがめて、後ろめたいこと」。

と、これに続く

他人には言えない気持ちを抱えていて、なんとなく気まずいような気持ちのことを指す言葉です。

では大きなずれがあるといっていい。

「良心がとがめて、後ろめたいこと」

はこころ、思いはあくまで心は自分自身に向いている。一方

他人には言えない気持ちを抱えていて、なんとなく気まずいような気持ち

はこころ、思いが他人、他人の目に向いている。

この後に

「やましい」は、漢字では「疚しい」と書き

とあるが、<疚>は当て字で、中国語では<内疚>の二字語で出てくくる。<内疚>は、おもしろい言葉なので、別のいくつかのポスト(*) でも書いているが、baike-baidu の解説は

内疚 nèi jiù,形容词。内疚是指对一件事情或某个人心里感到惭愧而不安的一种心情。

<对一件事情或某个人心里感到惭愧而不安的一种心情>はほぼ上の

 他人には言えない気持ちを抱えていて、なんとなく気まずいような気持ち

に等しい。

個人的には<やましい>にこの意はないと思っている。

似て非なる中国語に<委屈>がある。<委屈>は<内疚>以上に頻繁に出てくる。

baike.baidu

委屈,wěi qu,曲意遷就;受到不應有的指責或待遇而心裏難過;猶虧待,不好的待遇;曲折,彎曲。出自《後漢書·鄭孔荀傳論 》

こころ、思いはさらに他人、他人の目に向いている。やまとことばでは<濡れ衣 (ぎぬ) >がある。<不当な扱いを受けてうらめしい>と言った意味。

 

(*)  うしろめたい(中国語との比較) Oct 12 - 2024

 

sptt



 


<うらやましい>の<うら>

 <うらやましい>は形容詞で、動詞は<うらやむ>。<やむ>は<病む>の意のようだが、問題は<うら>だ。関連語には<うらむ>、<うらめしい>がある。言葉の短さからして<うらむ>が本命の語と見られる。ネットでチェックしてみると<うら=心>と言うのが散見される。だが三音節で少し長いが<こころ>という動かしがたい言葉があるので、<うら=心>と単純ではないだろう。また<こころ>と<うら>で発音がまったくちがう。<うら>は多義語だが(主に派生した意味)

表と裏の<うら>

が本義と見られるが、<こころ>と関連させれば

<こころのうら>、<こころにかくれている>状態をあらわし

うらがなしい
うらさびしい

の説明がつく。

<うらを見せる>は

かくしごと、はかりごと、心のうらにかくれている / かくしている本音 (ほんね) を表にだす。 <裏切り>はこれに関連した言い方ではないか。

<うらが見える>は

かくしごと、はかりごと、本音が表にでてくる、わかってしまう。

裏町、裏道、裏通り、裏街道、裏口、裏方、裏金、裏工作、裏口入学、裏技 (うらわざ)

は表 (おもて) 立って見えない場所、ヒト、モノ、行為だ。

さらには、説明が難しい<うらをかく>。<うら目に出る>という慣用的な言い方がある。


さてタイトルの<うらやましい>に戻って、<うらやましい>は<うらやむ>の形容詞版といっていい。日本語の大きな特徴だが。三人称の場合は、<うらやむ>が使えない。

<太郎をうらやむ>の意での形容詞用法として

太郎うらやましい、太郎うらやましい

は問題ないが、太郎が<うらやむ>の場合は

太郎うらやむ、太郎うらやむ

は変、またはダメで、普通は

太郎はうらやましがる、がっている
太郎がうらやましがる、がっている

となる。あえて<変、またはダメ>な理由を探すと、太郎の<こころのうら>は普通見えないからだろう。やまとことばの繊細なところと言える。

<うらやましい>、<うらやむ>は envious、to envy で、それほどシリアスな問題にならないが、<うらむ>となると、シリアスな問題になる。

漢字変換では

うらやましい ー 羨ましい
うらやむ ー 羨む

で羨望の<羨>だ。一方

うらむ ー 恨む
うらめしい ー 恨めしい

名詞形は<うらみ (恨み)>

で<恨>の字が出てくる。

 ーーーーー

別のポスト<うらむ、うらやむ>参照

sptt

Sunday, December 29, 2024

やかましい、うるさい

 <やかましい>、<うるさい>は現代では騒 (さわ) がしい、騒々しい、noisy、な状況の形容で、あるいはその様な状況をやめさせる時に口に出てくるが、これらは現代の用法の一部で、昔の意味でもなおよく使われている。

1.やかましい

語源は接頭語<や>+<かまし (い) >。<かましい>は、少し前ののポスト<おこがましい>で引用したが


https://www.waraerujd.com/blank-461

「がましい」は、「未練がましい」「恩着せがましい」「当てつけがましい」のように、「……のように感じられる」という意味の接尾語。もとは「やかましい」という意味の「かまし(囂し)」から来ているように、「差し出」「未練」「恩着せ」「当てつけ」が強烈で、やかましく感じられるというネガティブな意味あいで用いられることが多いが、「晴れがましい」は珍しくいい意味の使い方。

で、<かまし(囂し)>由来。<かまびすしい>は関連語だろう。

騒 (さわ) がしい、騒々しい、noisy、な状況では

ここは人が多くてやかましい 。
隣の部屋の夫婦喧嘩 (げんか) の声がやかましい。

しかし、現代でも、騒 (さわ) がしい、騒々しい、noisy、な状況以外でもよく使われる。

母は<勉強しろ、勉強しろ>とやかましい、やかましく言う。
借家ずまいで、大家がなんだかんだとやかましい。
<あれしろ、これしろ>となにかとやかましい。
やかましい、出ていけ!

漢字変換では<喧しい> と出て来るが (<喧嘩、けんか>の<喧>だ) 、こう手で書く人、<やかましい>と読める人はまれだろう。<喧嘩>も手で書ける人はまれだろう。これからすると<けんか>は、暴力というよりは騒 (さわ) がしいものようだ。

 

2.うるさい

意味の変遷が<やかましい>に似ているのに<うるさい>がある。もとの古語<うるさし>は学校の古文で習うのでなじみがあろう。 上の<やかましい>の例文は<うるさい>、く口うるさい>で置き換えられる。

ここは人が多くてうるさい
隣の部屋の夫婦喧嘩の声がうるさい。

母は<勉強しろ、勉強しろ>とうるさい、口うるさい。
借家ずまいで、大家がなんだかんだとうるさい、口うるさい。
<あれしろ、これしろ>となにかとうるさい。
もうたくさんだ。うるさい、出ていけ!

<うるさい>には

料理の味にはとかくうるさい。 (これは<料理の味にはやかましい>でもいい。)
食卓にハエがうるさくとびまわる。
このけばけばしい飾りが目障 (めざわ) りでうるさい。

と言った使い方がある。

漢字変換では<煩い> と出て来るが、こう手で書く人、<うるさい>と読める人はまれだろう。騒 (さわ) がしい、騒々しい、noisy、の意味で<煩い>はおかしい。<煩>の字は中國で日常頻繁に使われる<麻烦>の<烦>だ。

<やかましい>、<うるさい>とひらがなの方がいいだろう。

 

sptt

Friday, December 27, 2024

怪しからん

 <けしからん>は<怪しからん>で、おおもとの意味は〈怪しからず>、<あやしくない>で、どこはいいとして<どうまちがえて>、今の<けしからん>になったのか?

一説では字面からは<怪し、けし>の否定<けしから+ず>

<怪し>はシク活用の形容詞で

<あやし、怪し>の例では。Wiki によると

基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用の種類
あやし あや (-しく) -しく -し -しき -しけれ シク活用
-しから -しかり -しかる -しか


怪しから
怪しく
怪し
怪しき (しかる)

と活用するが、<怪しから +ず>以外は使うことはごくまれだろう。上は<怪=あや>と読んでも同じ。<くしくも>は漢字変換で<奇しくも>と出てくるが<怪しく、けしくも>のなまりではないか。

一説では字面からは<怪し、けし>の否定<けしから+ず>だが、否定ではなく<怪し、けし>の強調。すなわち、

とてもあやしい
とても、おかしい、変だ 

からの意味のずれ。否定を用いれば

とても普通、尋常ではない(けしい)

で、これは<怪しからん>の意に近い。

また一説では<怪しい>の反語

怪しいどころではない (けしからずや)

でやはり<けしい>の強調。もっとも<怪しからん>の最後の<ん>は否定だが、反語とも言える。

さて、 最近中国語字幕付き中国ドラマをよく見ているが、<奇怪>以外に<不怪你>とか<怪你>という字が時々字幕に出てくる。

<奇怪>は<奇妙だ>、<変だ>という意味なのは容易に察しがつく。

baike-baidu 動詞としての<怪>の解説は

〈动〉
(1) 责怪 [blame]
世果群怪聚骂,指目牵引,而增与为言辞。——唐· 柳宗元《答韦中立论师道书》
虽然,使后之为君者果能保此产业,传之无穷,亦无怪乎其私之也。——清· 黄宗羲《原君》
(2) 又如:怪责(责怪);怪恨(责怪怨恨);怪嗔(嗔怪,对别人的言语行为表示不满);怪得(怪底;怪的。难怪,怪不得)
(3) 惊异;觉得奇怪 [wonder]
民怪之,莫敢徒。——《史记·商君列传》

 で 责怪 [ to blame] が初めにくる。责怪 [ to blame] は<怪しからん>に通じる。こちらは(中国語)では<>は否定でも、反語でもなく、そのままで第一義は、<怪 (あや) しむ>ではなく、 to blame なのだ。 

对别人的言语行为表示不满

はまさしく<怪しからん>だ。

仮定だが、動詞の<>をそのまま輸入したとすれば、<怪す>で<怪しからんと思う、言う>の意になるだろう。

<怪 (あや) しむ>の意は三番目に出てくるが、上の例は史记からの引用だ。もっとも、日本語の<しい>は形容詞だが、中国語の<>は動詞と大きな違いがある。

 

sptt