Thursday, January 1, 2026

<開放>、<解放>のやまとことば

 

前回のポスト<閉塞のやまとことばー<xむ>、<xxむ>動詞>の最後で


<閉塞>の反対は漢語になるが<開放>、<解放>。<開放>、<解放>のやまとことば次回検討予定。

と書いたので、忘れないうちに <開放>、<解放>のやまとことばをチェックしてみる。閉塞のやまとことば動詞を列挙しておくと

詰 (つ) む 自他兼用  自動詞 詰まる、他動詞 詰める
包 (つつ) む 他動詞
囲 (かこ) む 他動詞
込む 自動詞 込める 他動詞

閉 (と)じる

反対語を探してみると

開 (ひら) く、あける (開ける)、解 (と) く。これらの漢字に<放>を続けると<開放>、<解放>になる。

<開放>と<解放>は<読み>は<かいほう>で同じだが、意味は少し違う。だが、ごく大雑把には同じような意味だ。

開放する:to open
解放する: to liberate     <解放>は政治色がある場合がある。

<ごく大雑把には同じような意味>とは<身動きできない閉塞状態から抜け出て自由 (free) に身動きできる状態 になる>ことと言える。

いま世界は自由民主主義体制の国と閉塞的な政治体制の国とに二分されている。だが
閉塞的な政治体制の国が<開放 open>でないとは言えない。<市場かいほう>は<市場開放> だろう。

漢語が並んでしまっているのでやまとことばに戻る。

開 (ひら) く、あける (開ける)、解 (と) く 以外では

<放>は<放 (はな) つ>と読むが

矢を放つ

以外に

鳥を籠 (かご) から放つ

という言い方があり、これは<閉塞、束縛状態から自由にする>の意がある・<放 (はな) つ>は<離 (はな) れる>の関連語だろう。<離れる>も、これまた大雑把には<<閉塞、束縛状態から自由になる>の意だ。他動詞は<離(はな) す>。

 

以上をまとめると

開 (ひら) く
あける (開ける)
解 (と) く
放 (はな) つ
離れる 

ところで<囲まれて身動きできない閉塞>から<出る>ためには、<閉塞しているモノ、コト>を

破壊する   破 (やぶ) る、壊 (こわ) す 

必要がある。政治的、社会的に閉塞した旧体制を<破 (やぶ) る>、<壊 (こわ) す>のは革命とも呼ばれる。<革命>は中国起源の和製漢語のようで適当なやまとことばはなさそう。

文化大革命は旧文化を<破 (やぶ) る>、<壊 (こわ) す>ことだった。
ひと昔前に大会社のリストラで<破壊と創造> というのがあった。

<出る>も一種の<開放>、<解放>のやまとことばと言える。

 

sptt

 

 

 



 

 

 


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Wednesday, December 31, 2025

閉塞のやまとことば ー<xむ>、<xxむ>動詞


前回のポスト " 動詞<つく>の統一理論 " で 


この<尽く>、<尽きる>に関連して<詰 (つ) む >、<詰まる>、<詰める>がある。これらの語も<それ以上行けない、進めない>ことを表しており、<行き止まり、閉塞>のやまとことば、と言える。おもしろいので次回のポストで検討予定。

 ”

と書いたので、忘れないうちにチェックしておく。<行き止まり、閉塞>以外では<動きがとれなくなる>、<行き場、逃げ場がなくなる>、<行き場、逃げ場を失う>、<動くすき間がなくなる>、<動きがとれなくなる>といった言い方がある。

<行き止まり、閉塞>のやまとことばとしては

詰 (つ) む 自他兼用  自動詞 詰まる、他動詞 詰める

が代表のようだ。

 <詰む>は古語、または日常でも使うが文語的。自他兼用動詞

王将が詰む 自動詞
王将を詰む 他動詞

<詰まる>は自動詞で

王将が詰まる
答え、返答が詰まる  太郎は答え、返答に詰まる
王将を詰まらせる  一種の使役 <詰まらす>、
<詰まらせる>で他動詞になる。
(ゴミで)ドブが詰まる

 <詰める>は他動詞で

<(容器などを)一杯にする>が一般的な使い方。

スーツケースに衣服やお土産 (みやげ) を詰める。詰め込む。
袋に菓子を詰める。 <動くすき間がなくなる>ほど詰める。詰め込む。

<詰む、詰まる、詰める>以外では<つむ>関連と思われる<つつむ、包む>がある。

<包まれる>と身動きがとれなくなり閉塞状態になる。<しばられる>ても身動きがとれなくなるが<閉塞状態になる>とは言わないだろう。<包まれる>は何かに囲まれてしまうことだ。

<囲 (かこ) む> も閉塞状態をつくる。

上記の<詰め込む>の<込む>も閉塞状態をつくる。

自動詞 込む、他動詞 込める 

電車がこむ、混む、込む  <電車がこむ>と<身動きがとれなくなる>。

<倦 (う) む> は古語、文語的だが<飽きる>の意。<倦 (う) む>は心理的、精神的な閉塞状態と言える。

<止 (や) む>も古語、文語的だが<停止する / させる>、<動きが止 (と) まる>、<動きを止める>の意。

<病 (や) む>も古語、文語的だが、<病む>,<病気になる>と活動がてきでなくなり、ある種の閉塞状態になる。

以上は、意識的に<xむ>、<xxむ>動詞だけを取り上げたが、<xむ>、<xxむ>動詞が多いのは否定できない。おそらく<む>自体に閉塞の意があるのではないか?

 

<閉塞>の反対は漢語になるが<開放>、<解放>。<開放>、<解放>のやまとことば次回検討予定。

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末尾

デジタル大辞泉 「詰む」の意味・読み・例文・類語

詰む(読み)ツム
 
 つ・む【詰む】

[動マ五(四)]
布地などの目が密になる。「目の―・んだ織物
将棋で、王将が囲まれて逃げ場がなくなる。「あと一手で―・んでしまう」
行きづまる。窮する。「理に―・む」

[動マ下二]つめる」の文語形



学研全訳古語辞典

つ・む 【詰む】
[一]自動詞マ行下二段活用

活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}

勤務場所に控えている。詰める。

出典冥途飛脚 浄瑠・近松

「これのは今朝から庄屋(しやうや)殿へつめられ」

[訳] うちの人は今朝から庄屋殿のところへ詰めておられ。


[二]他動詞マ行下二段活用

活用{め/め/む/むる/むれ/めよ}

① ぎっしりと入れる。いっぱいにする。

出典茶壺 狂言

「まんまと茶をつめて下りまする所に」

[訳] 首尾よく茶をぎっしりと入れて下ります所に。

② すき間に物を入れて動けなくする。

出典落窪物語 二

「打ちたたき、押し引けど、内外(うちと)につめてければ、ゆるぎだにせず」

[訳] たたいたり、押したり引いたりしても、内にも外にもすき間に物を入れ動けなくしてあるので、ゆらぐことさえない。

③(相手を)行き詰まらせる。追い詰める。

出典徒然草 二四三

「問ひつめられて、え答へずなり侍(はべ)りつ」

[訳] 問い詰められて、答えられなくなってしまいました。

④ 短くする。縮める。

出典風姿花伝 二

「腰膝(ひざ)を屈(かが)め、身をつむれば」

[訳] 腰や膝をかがめ、からだを縮めると。

⑤(家計を)切り詰める。倹約する。

出典阿波鳴渡 浄瑠・近松

「わしが身をつめ、三度つける油も一度つけ」

[訳] 私が身代を切り詰め、三度つける油も一度だけつけ。

 

sptt

Tuesday, December 30, 2025

動詞<つく>の統一理論


” 動詞<つく>の統一理論 ” は大それたタイトルだ。

かなり前のポスト

つく、つくる、つかむ; <つくる>の語源 (Nov 2, 2012)

 で次のように書いている。

 ”

くつく(tsu-ku)>は実に様々な意味がある。ワープロの辞書では下記のごとし。

突く
着く
付く 、 関連語:付ける
就く
衝く (的を絞って突く、攻撃する)
尽 く 、関連語:尽きる、尽くす
憑く (もののけが(とり)つく)
搗く (こめ、もちなどをつく)
点く (火がつく、電気がつく)

適当な漢字がないようだが、まりをつく、杖をつく、手をつく、息をつく もある。

漢字を使うと意味が違う、あるいは微妙に違うようだが、もとの大きな意味は共通している。<ある点のようなものにあたる、あてる>、さらに一般化すれば<ある特定の場所に関して方向が意識されて何かがおこる、なにかをおこす(変化)>といったような意味だ。

と書いている。

<息をつく>は<うそをつく>関連で最近調べてみたが、これは<息を吐 (は) く>の意。

 

突く:ある特定の箇所、場所を槍や棒のようなもので瞬間的に<打つ>。図示すれば

     l

 ーーー>l 

     l

のようになる。普通は横方向の動きだが、上方向、下方向でもいい。

天井を突く。
地面 / 床を突く。

継続してこの動作を何度もすると<つつく>になる。<衝く>は<突く>とほぼ同じ意味だ。

 

着く: これは図示すると

 ーーー>l 

となり、<突く>に似ている。

 

他動詞<付ける>:これも図示すると

 ーーー>l 

となる。一方対応する自動詞<付く>は 

<付く>:他動詞<付ける>の立場を変えたもので、図示すると

 ーーー>l 立場

<憑く(もののけが(とり)つく)>も<付く>とほぼ同じ意味だ。

 

就く: これも図示すると

 ーーー>l  仕事や地位

になる。 

搗く (こめ、もちなどをつく)、まりをつく、杖をつく:これは下方向への<突く>で、図示すれば

  l

  l

  V

ーーーーー

実際は<突く>が繰り返されるがなぜか<つつく>とは言わない。

 

息をつく、うそをつく

この<つく>は、上で書いたように<吐 (は) く>で、図示すれば

口 (くち) ーーー> 

で出どころが意識された言い方で、目的対象は必ずしもいらない。したっがて別の<つく>と言えそう。

 

尽 く 、関連語:尽きる、尽くす

これらはややこしい。

尽 く: カネが底を尽 く

<を>を取るので他動詞。図示すると

  l

  l

  V

ーーーーー

となり、下方向への<突く>と同じだ。<底を尽 く>は<底に着く>。<カネが底を尽 く>は<使い果たしてカネがなくなる>ことだ。<カネが果てる>、<カネが果てに着く>とも言える。<果て>は行き止まりで、それ以上行けない、進めないことだ。

尽きる:カネが尽きる、時間が尽きる、我慢が尽きる

自動詞で意味は<終わる>、<なくなる>。言い換えると、これまた<果てに着く>とも言える。

この<尽く>、<尽きる>に関連して<詰 (つ) む >、<詰まる>、<詰める>がある。これらの語も<それ以上行けない、進めない>ことを表しており、<行き止まり、閉塞>のやまとことば、と言える。おもしろいので次回のポストで検討予定。

 

点く (火がつく、電気がつく)

<火がつく>は中国語では<着火>とか<火着>といい、<終わる>ではなく<始まる>。だが、過程をよく見ると<始まる>は<発火>で、<着火>とか<火着>は火が他のモノに移ることだ。これも図示すると

ー火ーー>l  他のモノ

で火が他のモノに着く、付くことだ。

電気がつく:昔は電気がなっかたので、初めは電気で明りがつく様子を<火がつく>になぞらえたものだろう。

 

以上でほぼ<つく>の<統一理論>になる。

 

sptt


Thursday, December 25, 2025

依頼のやまとことば

 

このポストは前回のポスト

<Do me a favor.> 

の続編。 以前に (2016年)

<たのむ>、<たよる>について 

というポストを書いたことがある。依頼の言葉は処世術上重要だ。<たのむ>は依頼の言葉の一つだろう。その他では

xxてもらう

が代表だ。

言ってもらう
行ってもらう
書いてもらう
してもらう 

<もらう>は<あげる>と対照的だ。

言ってあげる
行ってあげる
書いてあげる
してあげる

ー xxしてもらいたい。
ー なら、xxしてあげよう。

 <もらう>は基本的に<受ける>、<受け取る>。一方<あげる>は<与える>。 <もらう>、<あげる>の対象はモノもあるが、依頼の場合は恩恵 (favor) が対象。

かなりあらたまった言い方になるが<くださる、ください>というのもある。 

言ってください
行ってください
書いてください
してください

始めにあげた<たのむ>は

xxくれるようたのむ (たのみます) 

といった言い方だ。

言ってくれるようたのみます
行ってくれるようたのみます
書いてくれるようたのみます
してくれるようたのみます

<くれる>の基本的意味は<与える>。

言ってくれるようたのみます

言って与えるようたのみます

になるが、これでは何のことだかわからない。

言うという恩恵を与えらるようたのみます

でなんとかなるか?

 

<お願いする>、<お願いします>はよく使う依頼のやまとことばだ。

言ってくれるようお願いします
行ってくれるようお願いします
書いてくれるようお願いします
してくれるようお願いします

<願う>は現実から少し離れた仮定の話だ。その分表面上<依頼>の度合いが弱まるが、謙譲度、控えめ度は強まり、逆に<依頼>度が増す場合もあるか?

 

英語の to beg は辞書にっては<乞 (こ) う>がでてくるかもしれない。<乞う>は日常あまり使わないが依頼のやまとことばの一つだろう。

教えを乞う、助言を乞う、許しを乞う、物乞い (ものごい) 

 

 

sptt


 


Do me a favor.

 

 <Do me a favor.> あるいは<Would you do me a favor?>は、何かを<してもらう、もらいたい>時や前に使う決まり文句。

バリエーショントしては

Do it for me.
Would you do it for me

がある。<for me >は二音節で短いが、日本語では<わたしのために>で相当長くなり、殆ど使われない。短く言うには

してもらう、してください
してもらえませんか?

<もらう>は<モノをもらう> が一般的だが、上の場合は<好意を (して) もらう>の意がある。<もらう>に対して<してあげる>がある。これは立場が替わって、英語では

I will do it for you.

となる。 <あげる>自体は<与える>が原意だが、<してあげる>の場合は<好意を (し) 与える>。

<もらう>や<あげる>にとらわれず、for me や for you が to do や to give とともに意識せずに出てくれば、英語の初級は卒業だ。


sptt

 

Wednesday, December 24, 2025

<たしなむ>と<たしなめる>


<たしなむ>と<たしなめる>は似ているが、意味は大きく違い、同じグループとは思えない。

<たしなめる> は<注意する>に近く、たいていは<xxしないようにたしなめる>で、<xxするようにたしなめる>は何かおかしいが、ダメではない。たとえば<もっと細かい点に注意するようにするようにたしなめる>は問題ない。しかしこの発話の背景には<これまで細かい点に注意しなっか>という、否定的、批判的な見方がある。

<たしなめる>は英語で言えばt o reprimand, to reproach というややかしこまった語があるが、to scold (しかる) , to blame (非難する)でもよさそう。

一方<たしなむ>だが、これは難しい。

酒をたしなむ   太郎は適度にたのしむほどに酒を飲む。

茶道をたしなむ  花子は適度にたのしむほどに茶道をする。

で<を>をとるので他動詞のようだ。だが積極的に対象に働きかけて酒を飲む、茶道をするわけではない。場合によっては

太郎は酒にたしなんでいる。
花子は茶道にたしなんでいる。

も可能ではないか? 古語をチェックしてみると

学研全訳古語辞典

たしな・む 【嗜む】

他動詞マ行四段活用

活用{ま/み/む/む/め/め}

① 好んで精を出す。心がけて励む。

出典徒然草 一八八

「いよいよよくしたく覚えてたしなみけるほどに」

[訳] ますます上達したくなって、好んで精を出していた間に。

② 心がけて用意する。

出典猫のさうし 御伽

「檀那(だんな)をもてなさんとて、煎(い)り豆・座禅豆をたしなみ置けば」

[訳] (僧が)信者をもてなそうと思って、煎り豆・座禅豆を心がけて用意して置くと。

③ 慎む。さしひかえる。

出典西鶴織留 浮世・西鶴

「惣(そう)じて女、たしなむべきは言葉なり」

[訳] だいたい女が慎むべきは言葉である。


① 好んで精を出す。心がけて励む。

は現代語とはずれている。むしろ

積極的に対象に働きかけて酒を飲む、茶道をする

に近い。だが、<xxに精を出す>、<xxに励む>で<に>をとる。

③ 慎む。さしひかえる。(近代語か?)

は<たしなみ>の意に近い。

 

<たしなむ>の語源は、諸説あるが、<たし>は欲望を表す助動詞「たい」。<なむ>は<なし>という説があるが、<なむ>は助詞で

学研全訳古語辞典

なむ

係助詞

《接続》体言、活用語の連体形、副詞、助詞などに付く。連用修飾語に付くときは連用形に付く。

①〔強意〕文中に用いられて、その付いた上の語句を強調する。文末の活用語は連体形で結ぶ。

出典竹取物語 かぐや姫の生ひ立ち

「その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける」

[訳] その竹の中で、なんと根もとが光る竹が一本あった。

②〔余情〕「なむ」を受ける結びの「ある」「言ふ」「侍(はべ)る」などを省略した形で余情を表す。

出典源氏物語 桐壺

「かかる仰せごとにつけても、かきくらす乱り心地になむ」

[訳] このようなお言葉につけても、心が暗み取り乱した気持ちでございますよ。

とある。

②〔余情〕を応用すると、<xxしたい>+<余情>で、<xxしたいもの (だ)>で過度に、やみくもに、積極的に<したがる>のではなく<適度にたのしむほど (にする)>の意になり、かなりのこじつけけだが、つじつまが合う。

<たしなめる> に戻ると、<たしなめる>は<たしなむ>の使役で、過度に、やみくもに、積極的にしたがらずに、<適度にしたがるよう>にさせる、注意するで、これまたつじつまが合う。

ところで<たしなむ> の英語相当語を探して見たが、適当なのがない。一語ではムリだろう。

太郎は酒をたしなむ。 Taro moderately drinks Alcohol and enjoys it.. 

花子は茶道をたしなむ。 Hanako practices Tea Ceremony from time to time and enjoys it.. 

 

ところで、チェクしている時に、意外な発見をした。<たしなむ>が<日本人の美意識を反映している>というもの。Ai Overview で出てきたようなするが、更新されてもう出てない。

 

 sptt

 

 

Thursday, December 18, 2025

解く、溶く、梳く、説く

 

やまとことばの<とく>には解く、溶く、解く、梳く、説くがある。

<解く>、<溶く>は意味的には、分解するような作業があり、似たようなところがある。<解く>は昔は<問題を解く>ではなく<着物などの帯、紐の結び目を解く>といった用法が主だったろう。<溶く>も<ある水溶性のかたまり、塩、砂糖などを水に解く>。<髪を梳 (と) く>も<もつれたもの整理する、理する>で<解く>に似たところがある。床屋は理髪店とも言う。<説く>も単に話すというよりは<解いて、わかりやすいように話す>という意だ。

とく- 解く、溶く、梳く、説く

はやまとことばの真骨頂といえる。

<解く>は<分解>の<解>だが、<分>の方も<分ける>、<分かる、わかる>。一般にモノゴトは<分解>するとわかりやすくなる。

 

 参考

デジタル大辞泉 

と・く【解く】

[動カ五(四)]
結んだりしばったりしてあるものをゆるめて分け離す。ほどく。「帯を―・く」「包みを―・く」
縫い合わせてあるものの糸を抜き取って離す。また、編んであるものをほどく。「着物を―・く」「セーターを―・く」

㋐もつれたものをもとに戻す。ほぐす。「からまった釣り糸を―・く」
㋑(「梳く」とも書く)もつれた髪にくしを入れて整える。とかす。すく。「乱れた髪を―・く」


と・く【溶く/融く】

《「解く」と同語源》
[動カ五(四)]
液体に他の固形物粉末をまぜて、また、分離しているものをまぜて均質液状にする。とかす。「絵の具を―・く」「卵を―・く」


と・く【説く】

[動カ五(四)]《「解 く」と同語源》
 物事道理筋道をよくわかるように話す。さとす。「人の道を―・く」「仏の教えを―・く」

以下略

 

sptt