Friday, July 12, 2013
<かぞえる>、<計算ずく>について
<かぞえる>は基本的な動詞だが日本語ではあまり発展していない。名詞(体言)は、連用形の<かぞえ>もあるが、独立した<かず>だ。
1、2、3 と数える
が基本的な使い方だが、比喩的な使い方としては
きみも<かぞえ>ておく - きみも<かず>に入れておく
<かぞえ>ちがえる - 見込みちがえる、読みちがえる
一方名詞(体言)<かず>の方はけっこう使われる。
<かず>ある中で
<かずかず>の、<かずかず>ある
<かず>かぎりなく、
<かず>に入れておく
ものの<かず>ではない
<かず>にものをいわせる
関連語としては<そえる>(か+そえる)、<そろえる>、<かさむ>、<かさねる>がありそうだが、関連性はいまいち。
<計算ずく>というおもしろい言い方があるが <かぞえずく>、<かずずく>という言い方はない。<かずずくめ>はあるか?
<計算ずく>の三省堂の新明解国語辞典の解説は
自分に損にならないように、よく考えたり、先の先まで成り行き読んで、行動したり、すること
とあるが最後の<行動したり、する>は余計で<....... 読んで>の意だ。
ところで、<計算ずく>の<ずく>だが、<基(もと)づく>の<つく>で<計算づく>、すなわち<計算><に基づく>ではなく、<透く>の<ずく>のようだ。<先の先まで読む>ためには<先の先まで><透けて>見えないといけない。したがって、<読む>の比喩的な使い方として<かぞえる>、<かずに入れる>、<かずに入れておく>があることになる。
力ずく、腕ずく、金ずく、納得ずく、といった言い方があるが、これも<透く>の<ずく>だろう。<xx ずくめ> もこのグループだろう。
sptt
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