Monday, January 12, 2015
<誤(あやま)る>と<謝(あやま)る>について
一見関係なさそうな<誤(あやま)る>と<謝(あやま)る>について考えてみる。一見関係なさそうだが、<謝(あやま)る>のは大抵<誤(あやま)り>をした時なので関係ありそうでもある。
発音上<a-ya-ma-ru>似た語を書き出してみる。
<誤る> 関連では
あやまり - <あやまる>の名詞(体言)形
あやめる - 傷つける、さらには主に<殺す>の意。意図が薄く<あやまって、あやめる>といった使いかたか?
あやまつ - <あやまる>の古語か?<道をあやまる、あやまつ>
あやうい - あぶない。<あやめる>とも関連ありそう。
あやぶむ - <うたがう>の意に近いが、元は<あやうい>と関連がありそう。
あやしい - <あやぶむ>の形容詞とも考えられる。<xx かどうかあやしい>。<不審な> の意もあるが(あやしい奴(やつ)、あやしい人影)、元は<あやぶむ(うたがう)>の形容詞<あやしい>だろう。
さて、残念ながら<謝る>の<あやまる>間連語が出てこない。
<誤る、謝る>と書くと見えなくなってしまうが<誤まる>、<謝まる>と書けば<まる(自動詞)ーめる(他動詞)>コンビ動詞になる。
誤まる - 誤める
謝まる - 謝める
だが、残念ながら<誤める>、<謝める>という動詞はない。<誤まる>、<謝まる>は他動詞なのだ。ただし<誤める>の方は<危める、殺める>と関連があろう。<誰々に謝る>で文が成り立つので、<謝まる>は自動詞とも解釈できる。ただしこの場合も<自分がXXしたことを>(大抵の場合<誤り>、<間違い>、失敗だ)を省略したものと解釈できる。
一つの推測(日本語らしくいえば、推測の一つ)
<ありがとう>は<ありがたきこと>、<ありがたき幸せ>を略した表現だろう。これにならうと、<謝(あやま)る>は<誤(あや)まって、すまない(もうしわけない>の略と考える。
これと関連があるのに<見違(ちが)える>がある。<見違える>は元来<見間違(まちが)える>だが、<見ちがえる>は<<見ちがえるほど、立派になった(きれいになった)>の<立派になった(きれいになった)>を省略した表現としても使われる。<見違えるようだ>。
(調査、検討継続予定)
sptt
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