<たくみ>と<たくらむ>について
<たくみ>と<たくらむ>は関係がある。
<たくみ>は名詞(体言)としては<巧み>、巧、匠があり、形容詞(形容動詞か)としては<巧みな>がある。 概して良い(いい)意味で使われる。一方<たくらむ>はほぼ悪い意味で使われるようだ。似た言葉に<くわだ(企)てる>がある。くくわだてる>は悪い意味でも、良い意味でも、中立的にも使われる。<たくみ>は<概して良い意味>としたのは、次のような例があるからだ。
この作品(小説、詩、絵)は巧みにできてはいるが心を打つところ(味)がない。
花子はそのことを巧みに隠(かく)して話した。
太郎はその失敗を巧みにごまかした。
この辺に<たくみ>が<たくらみ>に関係していそうだ。
<たくらみ>には裏がある。この裏は普通は表に出てこない。 出てきたときは大体<裏切り>になる。<裏切り>の語源はよくわからないが(別途検討)、<裏を返す>は普通は表に出てこない<たくらみ>が<裏を返す>ことによって表に出て来て見えるようになることを指すようだ。
sptt
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