<こだわる>の語源は不明だ。ネットで検索してみると
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『大言海』によると、少しという意の「こ」に、差し支える、支障があるという意味の「さわる(障る)」が転じた「たわる」からなる語だとのこと(以下略)
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というのがあるが、<少し障る、少し差し支える、少し支障がある>どうして<こだわる>になるのか。
最近は<こだわりの味>とか<こだわりのコーヒー>のように肯定的よく使うようになっているが、ひと昔前は主に<こだわるのはよくない>とか<こだわるのはもうやめよう>というように否定語と一緒に使われ、<こだわる>の意味というか含みは否定的 (よくない) に使われていた。つまりは
こだわるのは (よくないから) もうやめよう
という使われ方だ。
漢語に<拘泥 (こうでい) というのがある。これも
拘泥は (よくないから) もうやめよう
と使える。だが、実際には
拘泥するのは (よくないから) もうやめよう
となるだろう。
拘泥 (こうでい) と<こだわり>は発音がやや似ている。
<こうでい>は<こでい>あるいは<こだい>になる可能性がある。さて、<こだわる>の<わる>だが、<わる>は<悪>の意があるが、ここは<はる>だろう。<はる>は多義語だが<張る>が第一義だ。
張りつめる
意地を張る <意地っ張り>
見栄 (みえ) を張る
言い張る
突っ張る、<つっぱり>
否定的な意味はうすいが
頑張る (がんばる)張り切る
で、いずれにしても余裕、柔軟性がないのだ。 拘泥 (こうでい) と<張る>を合わせると
<こでい><はる>ー>こでいはるー>こではるー>こだはるー>こだわる<こだい><はる>ー>こだいはるー>こだはるー>こだわる
sptt
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