Monday, May 11, 2026

コンセプト、<概念>のやまとことば - こと


英語の concept は昔は<概念>と訳されていたようだが、これは明治時代に concept  の訳として作られた和製漢語だろう。大発明とも言えるが、<概念>自体は、初めて見る人は何んことだかわからないだろう。<概>は<おおよそ>以外に、中国語では
 
就整个情况而论而不考虑具体事例地  generally
 
の意がある(Baike-baidu>。これは大事だ。
 
<念>は<考える>。concept の語源は con + cept で<共に受け取る>。スポーツでインターセプト、 intercept という語が使わわれるが、<よこどり、横取り>の意味だ。これからすると、con + cept で<共に取る>。意味的には<一般化した認識>とでも言えるか?
 
最近のカタカナの<コンセプト>は<概念>の意味からはかなりズレている。Wiki には


コンセプト英語: concept)とは、「概念」や「観念」のこと。conceive(心に抱く)の名詞形である。コンセプトを日本語として用いる場合には、全体を通して一貫した基本的構想という意味で使うことが多い。すなわち、コンセプトは単なる「目的」ではなく、終始一貫してブレることのない基本的な方向性を意味する。コンセプトは、物事に取り組む際の姿勢・方針・思想を表わす。
 

という解説がある。<構想>、<方向性>の限定的な意味になっている。話はズレるが、<構想>、<方向性>はプロジェクトと相性がいい。英語の project の現代中国語訳は<项目 xiàngmù>と言う。<项目 こうもく>も和製漢語と思われるが、project の意味はまったくない。一方日本語の<プロジェクト>は<コンセプト>と違って、もとの英語の project の意味を保持している。

 

グーグル AI 辞典は今<AI による概要>と名づけられている。これは単純に<概念>の二字でもよさそう。これは<共通されて認識されている内容>とも言い換えられるか? だがこれはやまとことばではなく。共通、認識、内容と和製漢語が並んでいる。

<概念>のやまとことば何か?

少しよく考えてみたが、イカサマっぽいが<>に関連していると言える。よくわからない<モノゴト>に対する<何?>、<何んだ?>という問いに対するが回答が<概念>と言えよう。日本語で<モノゴト>というが、一般的に目に見えるものは<モノ>、目に見えない、頭の中で描く、抽象的な<モノ>が<コト>と言える。<概念>は主に頭の中で描く、抽象的な<モノ>、すなわち<コト>関連で<何のことだ?>に対する回答と言える。

 

さて、<>は英語で what だが、これは疑問詞。what にはもう一つ重要な意味、使われ方がある。関係代名詞の what だ。学校では

what  =  that which

と習うようだ

英語辞典は簡単な説明だ。

Ducitonary.com

  1. (used relatively to indicate that which).

    I will send what was promised.

 

この関係代名詞の what は日常よく使う。that which はほとんど聞かない、使わない。

That is what I heard (thought) .

それは私が聞いた (考えた) ことだ。

What Taro did was wrong.

太郎がしたことはよくなかった。

日本語では自然と、無意識に<こと>が出てくる。 

上のような簡単な例では<概念=こと>がすぐに浮かばないが、たとえば<美とは何か?>に対する答えは

デジタル大辞泉 

び【美】

[名・形動]
姿・形・色彩などの美しいこと。また、そのさま。

 <こと>がないと、説明にならない。 

 

とりあえず、ここまで。このポストを書き始めたのは<び【美】>のやまとことばをすことだった。とりあえず、探し当てたのでここまでとする。

 

 

sptt

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