<xx のため>という言い方はよく使う。少なくと二つの意味がある。文法的には<ため>は助詞だ。
1)原因、理由を示す
事故のため地下鉄が遅れた。
2)目的を示す
勝つために練習する。
漢字では<為>と書くが、<行為>の<為>で<する、なす>が第一義のようだが、現代中国語の<為(为)>はけっこう複雑。
Examples:
1. 汽车路线到此为止了,你得叫辆的士。
The bus route goes as far as that, so you'll need to take a taxi.
2. 你以为你在跟谁说话?
Who do you think you're talking to?
3. 我愿借此机会感谢每一位为这个项目辛勤工作的人。
I'd like to take this opportunity to thank everyone for their hard work on the project.
4. 我因为追赶公共汽车,弄得上气不接下气。
I was out of breath after running for the bus.
5. 他对他以前不光彩的行为感到羞愧。
He is ashamed for his former dishonorable action.
6. 我认为他侵占我的停车位肯定是有意和我作对。
I'm sure he took my parking space just to spite me.
The bus route goes as far as that, so you'll need to take a taxi.
2. 你以为你在跟谁说话?
Who do you think you're talking to?
3. 我愿借此机会感谢每一位为这个项目辛勤工作的人。
I'd like to take this opportunity to thank everyone for their hard work on the project.
4. 我因为追赶公共汽车,弄得上气不接下气。
I was out of breath after running for the bus.
5. 他对他以前不光彩的行为感到羞愧。
He is ashamed for his former dishonorable action.
6. 我认为他侵占我的停车位肯定是有意和我作对。
I'm sure he took my parking space just to spite me.
<此为止>は<此(ここ)をもって止まる>。
この使い方は日本人にはなれるまで難しいが、<ここで止めとなす>、<ここをもって止まりとなす>といった見方なのだろう。<為>=<なす>なのだが、気が付きにくいのは<と為す>で日本語では<と>がはいることだ。
<以为>の二語で<xx と思う、考える>だが主に過去のこと<xx と思っていた、考えていた>と使われるようだ。
これも<xxx を以(もって) yyy となす> と解釈する。<xxx を以(もって)>の<xxx>の部分がないが、暗黙の了解で省略と解釈する。これはかってな解釈ではなく、中国語では古来から<以>の字にはこのような使い方がある。
<因为>の二語で<xx のため(原因、理由)>
<认为>の二語で<xx とみなす、考える)>
<认为 xxx>となるが<xx と見なす> でこれまた<となす>がでてくる。<と>は一語だが重要。
<因为>で原因、理由<ため>がでてくる。<目的>を示す<為>がない。しかし
勝つために練習する。
の<ため>は<目的>とも<理由> いえる。
練習するのはなぜか?、どういうわけか?の答えとして
勝つために練習する。
といえる。
さて<ため>の語源だが、これは<ためる>の連用形<ため(て)>だろう。<ためる>という動詞の意味はかなり複雑。
金をためる。
この場合<貯める>、<溜める>という漢字を使う>
疲労がたまる。
の<たまる>は他動詞<ためる>に相応する自動詞。これも漢字を使うと
<疲労が貯まる> はだめで<疲労が溜まる>だろうが、<疲労がたまる>とひらがながよさそう。
<このくそ暑いのに、クーラーが故障したんじゃ、たまったもんじゃない>
<このくそ寒いのに、風が吹いちゃ、たまったもんじゃない>
という言い方があろ。<これじゃ、たまらない>も同類だが、この<たまらない>は<金がたまらない>、<疲労がたまららい>の<たまらない>と意味が違う。<これじゃ、たまらない>の<たまらない>は<耐、堪(た)えられない>、<ガマンできない>といった意味だ。だが全く違うというわけではなさそう。
<耐、堪(た)える>ということはどういうことか? 物理現象として<圧力にたえる>という言い方がある。これはそのまま<圧力にたえる>とか<プレッシャーにたえる>で心理状態も示す。物理現象として<圧力にたえる>では圧力(力、force )に対する応力という反作用の力が圧力に見合って同時に発生する。圧力が増すと応力も増す。耐えきれないと壊れたり、変形したりする。<圧力が増すと応力も増す>はいいかえると<圧力が増すと応力もこれに応じてたまっていく>のだ。
もう一つの例では弓矢がある。弓を少しだけ引いて(引きしぼって)矢を放つと、矢は飛んでいくがあまり遠くへは飛ばない。力(応力)があまり<たまって>いないのだ。弓を大きく引いて矢を放つと、矢は遠くへ飛んでいく。力(応力)がたくさん<たまって>いたのだ。さらに引くと弓は破壊、変形する。破壊、変形するまで弓は<耐える>、言いかえると<力をためる>。
以上から<ためる>、<たえる>は関係、関連がある。 この<たまった>力は目に見えないがある働きをする。目に見える<ある働き>の原因、理由なのだ。このあたりが語源だろう。
<タメがたりない>という言い方がある。ある目的を達成する(ための)<ためる>力が足りないことを言うようだ。
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