Thursday, January 21, 2016
価値評価のやまとことば
前回のポスト<名誉毀損のやまとことば、ほまれ>で
”
そもそも<ほめる>とはどういう意味か?これは評価、価値評価と関連があろう。
”
書いた。<評価、価値評価>のやまとことばを調べたくなる。<評価>も<価値>も<価>の字がある。<価>、<価値>のやまとことばは<あたい>、<値(ね)>、<値うち(値打ち)>だろう。モノばかりでなく人の値うち>もある。一方<あたい>はかなり抽象的な語で数学で使われ、それなの用法はあるが、あまり一般的ではないようだ。評価は<はかる>の名詞(体言)形<はかり>がある。<値をつける>、名詞体言)形は<値付け>という言い方もあり、<値付け>だけで<評価、価値評価>の意になりそいうだ。だが<値付け>だとモノの値段がまず連想される。<評価>は<見方(みかた)>でもよさそう。<価値評価が違う>は<モノの見方が違う>でも大きな間違いはない。<評価、価値評価>は<値踏(ぶ)み >でもよさそう。少しあらたまった<価値評価>にはほとんど聞かないが、昔のやまとことばらく聞こえる<値うちばかり>は悪くない。
<値(ね)>がつくやまとことばはそこそこある。一部繰り返しになるが
値上げ
値崩(くず)れ
値下がり、値下げ
値付け
値幅(はば)
値引き
値踏み
言い値
売り値
卸(おろし)値
買い値
掛(かけ)値 、掛け値なし
高(たか)値
底(そこ)値
安(やす)値
<ね>にはほかに<根っこ>の<根(ね)>、<寝る>の<ね>があり、まぎらわしい。
一方<あたい>は、はじめに書いたようにかなり抽象的な語で、数学でよく使われ、それなりの用法はあるが、あまり一般的ではないようだ。<あたい>の語源は<当(あた)る>、<与(あた)える>(昔は<あたふ>か)が考えられるが、<xx にあたいする>と言った場合は<当(あた)る>の意が残っている。
AはBにあたいする。
AはBにあたる。
だが<当たる>の名詞(体言)形は<当たり>だ。
面白いのは英語で、コマーシャルでは<安い(cheap)>とは言わずに<価値ある(value、valued)>が使われる。<価値ある(value、valued)>のやまとことばは<ねうちがある>だろうが、コマーシャルではイマイチだ。
sptt
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