Saturday, January 2, 2016

< xx のせい>の<せい>の語源


”< xx のせい>の<せい>は<所為>由来。「ショイ」がなまって「せい」になった。” という解説がある(インターネット)。<所為>の現代北京語読み(ピンイン)では<suo-wei、四声無視>。<所為>は漢語の文字通りの意味は<なすところ>だ。漢語の意味の<なすところ>は<すること>、または<することすべて>。これがなぜ日本語で< xx のため>、< xx ので>の意、すなわち<原因、理由>をあらわすようになったのか?

一方<所為>の<為>は日本語読み(訓読み)では<ため>で、< xx のため>の<ため>はやはり< xx ので>の意、目的>、利益>以外の<原因、理由>あらわし多義語だ。漢語本来では<為>は<する>の意だ。

一方現代北京語では所为 (suo-wei)以外によく使う語に

所谓(suo-wei)
所以(suo-yi)
因为(yin-wei)

とうのがあり、意味はそれぞれ

所谓(suo-wei) <いうところ(の)>、<いうところすべて>。<无所谓>という慣用語がある。
所以(suo-yi) <だから>、<したがって>
因为(yin-wei) <xx なので>、<原因、理由>をあらわす。 英語の because と同じで<xx>は因为の後にくる。


推測-1

<原因、理由>という意味では<所為>より<所以>の方が関係が強く、発音も<suo-yi>で<せい>にきわめて似ている。意味的には所以は<所以 yyyy>という形で<原因、理由>の<結果>を示すので、そのままでは間違いだが、<因为(yin-wei) xxxx 所以(suo-yi) yyyy> は慣用語法でよく使われ、間違いが生じてもおかしくない。


推測-2

特に上記の<因为(yin-wei) xxxx 所以(suo-yi) yyyy> の慣用語法で因为の<为>、所以の<所>を取って、並べ替えると<所為>になり、<因为>は<原因、理由>、<所以>は<結果>をあらわすので、なんらかの混乱が生じて<所為>が<原因、理由>をあらわすようになった、と考えることができる。


推測-3

 < xx のせい>の<せい>の語源として、上記よりかなり確率は落ちるが<是非>がある。日本語では<是非(ぜひ)>と読み<是非を問う>以外に<ぜひ(とも) xx>、<ぜひ来てください>のように使われるが、本場中国では<是非>は文字通り<是、yes>、<非、no>の意味だ。<ぜひ>と<せい>の発音は似ている。問題は<是、yes>、<非、no>の意がなぜ< xx のため>、< xx ので>の意に変わったかだ。中国語に長い伝統で疑問文は<是不是>のように肯定と否定を並べてつくる。むかし<有没有>の日本語で<xx ないあるか?>というのがあった。これも順序が逆になっているが、ゴロがよく、うまい翻訳だ。<是、yes><非、no>は疑問をお暗示するのだ。英語でいえば whether (if) (xx かどうか)だ。疑問に答える場合は< xx のせい>と言ってもおかしくない。

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一方< xx のため>の<ため>は意味としては<因为(yin-wei)由来だろう。<>は<xx に因(よ)り>と書かれる場合があり、これまた<原因、理由>をあらわす。<よる>は<よりかかる>で<原因、理由>に結びつくが、目的>、利益> <原因、理由>あらわ多義語<ため>の語源はなにか?



sptt



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