<顔を出す>に続いて<手を出す>を検討してみる。
日本語の<手を出す>は何かをもらうときや手相を見てもらうときの<手を出す>以外は比喩的、慣用的表現になる。
会社のカネ(公金)に手を出す。
隣の奥さんに手を出す。
<手を出す>も<顔を出す>と同じく他人の手ではなく自分の手だ。イタリア語であれば自然に再帰動詞表現になる。
darsi o stringersi la mano 英語訳 to hold hands, to shake hands
英語訳は意訳と言える。英語は再帰動詞表現に乏しいのだ。再帰動詞表現に慣れてくると、英語の方が<だれの手だかはっきりしない>感じになる。
darsi o stringersi la mano は日本語の<手を出す>の純粋の動作の表現に近い。さらには
手をさし出す手をさし伸べる
にも相当するが、これらも比喩的な慣用用法がある。
sptt
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