Friday, December 15, 2023

<ひとしきり >と<しきりに>


ひとしきり 
 
ネットでチェックしてみると

ひとしきり: しばらくの間。その間に物事集中する様子にいう。いっとき。ひとっきり

出典:デジタル大辞泉(小学館)

例文をコピー、ペイスト、自作してみると

ひとしきり泣いていた
ひとしきり笑いころげていた
ひとしきりがやがやしていたが、今は静かになった。
外では蝉がひとしきり鳴いていた。

いっとき、いっとき、いちじ盛んだったが、今はその勢いはない。
 
という言い方もある。
 
<しきる>、<しく>は古語で、聞くこと、使うことはまずなく、意味を知っている人はごくわずかだろう。だが形容動詞の<しきり (だ) >ははまだ生き残っていて

しきり【▽頻り】

1 同じことが何度も引き続き起こるさま。ひっきりなし。「警笛が—に鳴る」「問い合わせが—だ」

程度・度合いが著しいさま。むやみ。やたら。「—に故郷を懐かしむ」「雨が降ること—だ」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

雨が降りしきる     どっこい<しきる>はしぶとくに生き残っていることになる。

<しくしく泣く>は関連語だ。


一方<しきりに>は形容動詞の<しきり (だ) >の連用形になるが、むしろ<しきりに>は頻度副詞、様態副詞でいいだろう。

1 同じことが何度も引き続き起こるさま。ひっきりなし。「警笛が—に鳴る」「問い合わせが—だ」

は発生頻度で、英語は

always   いつも
usually   たいてい
often    しばしば
sometimes  ときどき
seldom   めったにxxない
never    けっしてxxない

を中学で覚えさせられるが、これら以外によくつかうのは frequently。<しきりに>は very frequently 相当だろう。

太郎は花子のところにしきり行く。
最近夜中にしきりトイレに行くようになった。
 
しきりにせがむ
太郎は花子のことをしきりに思う。 
 
このふたつは上の
 
程度・度合いが著しいさま。むやみ。やたら。「—に故郷を懐かしむ」「雨が降ること—だ」の意に近い。



sptt

 


 

 


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