<怪我の功名>という言い方がある。聞いたことはあるが、意味がよくわからなかったので、使ったことはない。<けがをして、(思いがけずに) 功名を得る>という意味の<けが>を誤解していいたのだ。例えば<ころんで、けがをして、(思いがけずに) 功名を得る>と何となく理解していたのだ。
今回、中国語の<不怪我>、<你怪我> の意味を調べる機会があり、でネットサーチすると日本語の<怪我、けが>が出てきた。<ころんで、けがをする>の<けが>以外に<過失、誤り>の意があるのだ。
ネット辞典( https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%80%AA%E6%88%91/) の解説は
[名](スル)《「怪我」は当て字で、動詞「けがる」の語幹からかという》
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1 あやまってからだに傷を負うこと。また、その傷。負傷。
「—と申しながら、面目もござない」〈咄・きのふはけふ・上〉
となっている。例文の
「慣れないことに手を出して怪我をする」
というような言い方はしたかもしれない。
も新発見だ。「けがる」は<けがれる>と関連があろう。<けがれる>は自動詞で、少し改まった言い方で、日常語は<よごれる>。
別のポストで書いたが、<けがをする>と言う言い方は特殊で、<けがをしたくて><けがをする>ケースはごくまれ。 <財布をなくす>、<アキレス腱を切る>も同類。
偶然の一致だが
<けがれる>、<よごれる>、<けがす>、<よごす>は<不怪我>、<你怪我>の<怪我>と関連がある。
别怪我 ー 私を責めないで (くれ) 。 場合によっては私をうたがわなないで (くれ) 。你怪我 ー あなたは私を責めている。
不怪你 ー あなたを責めているわけじゃない。
と言う意味で、<怪>に<不当に責める、責任を負わせる>の意がある。<不当に責める>はある意味で<けがす>だ。
中国語の<怪>は<奇怪>、<很奇怪> としても日常よく使われる。<おかしい、変だ、わけがわからない>という意味。
日本語では<あやしい>を<怪しい>と書く。また妖怪の<怪>だ。
sptt
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