<いいかげん>は漢字を使うと<いい加減>だが意味に変わりはない。原意は<加減がいい>(具合がいい、程度がいい)だが、意味は、<いい>に反して<よくない>意味で使われる。
太郎はいいかげんだ。
<いい>が<悪い><よくない>に意味変わっている。
意味がよくわからないのに
いいかげんにやめておけ。バカを言うのもいいかげんしたらどうだ。
があるが、
適当なところでやめておけ。
のような意味だ。<適当なところ>の<適当>も原意からはずれて、<良くも悪くもないところ (だが) > の意。
太郎は適当だ。
と
太郎が適当だ。
では大違い。
<よい加減>は上の<いい加減>の置き換えができない。
<いい>、<適当>が<悪い><よくない>に意味変わってしまったのはなぜか?
1)<いい>が<悪い><よくない>に意味変わってしまったのはなぜか?
<いい>は<<いい、悪い>のコンビで使われた場合
<いい、悪い>がわからない
<いい、悪い>を知らない
<いいも、悪いも>ない
になる。これらは<いい>の意味が薄れて<悪い>の意味になる可能性がある。<注2>
2)<適当>が<悪い><よくない>に意味変わってしまったのはなぜか?
<適当>は文字通りでは<適切、適宜に当たる>で、<程度のいい悪い、良し悪し>を問わず、<適切、適宜に当たって、<注1>>目的が達成できればいい、の意がある。これまた<程度のいい悪い、良し悪し>の<いい>、<良し>の意味が薄れて<悪い>の意味になる可能性がある。
<注1>
中国語では<合适,合適>という言葉がある。
合适 hé shì,亦为“适合”,释义是适宜。谓符合主观或客观的要求
つまりは<要求にかなう、 要求を満足させる>の意。
<注2>
さらには、日本人には中国語学習者以外にはなじみがないが<好歹>というのがある。よく使われる。
中國のWiki, Baike-baidu
解説では
好歹 hǎo dǎi,释义是不知道轻重,不论好坏。
と簡単だが、<释义>では多義語で
1、好坏。が原意。
好<言い、良い>
歹=坏 <悪い>
<好歹>は意味の変遷、派生があって、
元来は
好歹 ー 良し悪し
これが
不知道轻重(程度がわからない),不论好坏 (良くも悪しくも関係なく、良かれ悪しかれ)
の意に変遷、派生。
さらには、場合によっては、極端だが
5、意外的变故。多指死亡。
と悪い意味にに変遷、派生。
<良くも悪しくも関係なく>、<良かれ悪しかれ>はある意味では<適当 (に) >の意だ。
sptt
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