Saturday, April 13, 2013

集合のやまとことば - 2、あつめる、つつむ、ふくむ


前回のポスト<集合のやまとことば>では<集合>も<あつまり>が持つ原因や理由、有機的な感じは忘れて<あつまり>とした。

A. <あつまり>関連のやまとことばを調べてみる、おもしろいことがわかる。前回のポスでは

あつまり <-- あつまる
つどい <-- つどう
? <-- たむろす、<たむろする>が正しいようだ
まとまり、まとめ <-- まとめる
くくり  <-- くくる (動詞<くくる>は数学で用いられるが、名詞(体言)<くくり>はあまり見ない)
たば <-- たばねる
かたまり <-- かためる

をとりあげたが、意味をやや広げればまだまだある。

かさ(み) <-- かさむ (かさねる)
からみ <-- からむ (からめる)
かこみ <-- かこむ
くるみ <-- くるむ
つつみ <-- つつむ
ふくみ <-- ふくむ
-ーー
意味はかなりずれてしまうが
たたみ <-- たたむ   (<畳み込み>という語は数学、電子工学、情報工学にある)
つまみ  <-- つまむ
はさみ  <-- はさむ
よどみ <-- よどむ

以上はあきらかにパターン化がある。

1)動詞は3音節で<む(mu)>で終わる。
2)名詞(体言)は動詞の連用形でかなり動詞の意味を保っている。

B.  さらに、意味はやや広がるが、<あつまる>、<あつめる>、<まとまる>、<まとめる>の関連のやまとことばを調べてみる。

からめる、からまる (<-- からむ)
くるめる、くるまる (<-- くるむ)
ためる、たまる
につめる、につまる (<-- つめる、つまる)
はめる 、はまる
まるめる、まるまる

以上いづれも<める(meru)><まる(maru)>で終わる 。

おもしろいのはA、Bともに<m>音が多いのだ。 これは<集合>の反対の<離散> のやまとことばを少し調べ、対比すれば明らかに特徴、パターン化だ。

<離散> のやまとことば

きる(切る)、 きれる(切れる
ちらす(散らす)、ちる(散る)
ならす(均す)
はがす(剥がす)、はがれる(剥がれる)
はぐ(剥ぐ) 、はげる(剥げる)
はずす(外す)、はずれる(外れる)
はなす(離す)、はなれる(離れる)

<m>音は見当たらない。

sptt











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