法律、規則のやまとことばは乏しい。律令制度が中国からの輸入であることを考えれば当然のことか。自然界や物理、化学の法則に当たるやまとことばもないようだ。 しいてあげれば
1)法律、規則のやまとことば (英語ではLaw、Order、Ordinance、Rule)
きまり(決まり) <--- 決(き)まる、決(き)める
おきて(掟) <--- 語源はおそらく<おきる>(起きる)。<置き手>は考えにくい。
さだめ(定め) <--- 定(さだ)める
が一般的のようだ。ほかには
則, 法(のり)-ほとんど使わない。 やまとことばか? <のりと>と何か関連があるのか?
漢字からの連想になってしまうが
のり <-- のる(動詞)をのる(則る <--測る)とすると、<のる>の意味は<はかる(測る)>になり、<はからい>、<はかりごと>、<はかない>の関連語があり、<はからい>は法律、規則、法則に関連してくる。
2) 自然界や物理、化学の法則 (英語ではLaw)
これはおそらく、原因-->結果、の必然的な因果関係のことだろうが、これも<きまり>や<さだめ>となるようだ。ただし、<さだめ>がある程度自然界の因果関係を示すのに対して、<きまり>や<おきて>は人為的な感じだ。
<自然のさだめ>が普通だが<自然のきまり>や<自然のおきて>でも間違いではない。
<なりゆき>というやまとことばがあり、<自然のなりゆき>、<ことのなりゆき>などというが、必然的な因果関係は感じられない。
やや哲学的になるが、<例外のないきまり>はないが<さだめ>には例外はないようだ。したがって、<さだめ>はLaw, <きまり>はRule、<おきて>はOrderに近い。文法はRule(きまり)で、Law(さだめ)ではない。 したがって、例外がかならずある。
sptt
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