<おそかれはやかれ(遅かれ早かれ)>はときどき耳にするし、わたしも時に使うことがあるようだ。 <遅かれ早かれそうなる(だろう)>などと使う。<そうなる>のが<遅いのか、早いのか>よくわからないが、<そうなる>ことがはほぼまちがいない、といった意味だ。英語でも sooner or later というのがあり、ほぼ同じ意味だが、順序は入れ替わり<はやかれ、おそかれ>だ。時間の早い遅いの表現のうち早い方では、早い順に
ただちに
すぐ(に)
すぐさま
いそいで(いそぎ)
まもなく(間も無く)
もうまもなく
時へずして
はやくも
ほどなく(して)
じき(もうじき)
そのうち
近いうち
やがて
いつか
などがある。 漢語では<即刻(そっこく)>がある。一時<即(そく)>という言い方がはやったことがあり、<即やる>などともいっていた。<即(そく)>は<即刻(そっこく)>より短いしやまとことばの<すぐ>にも似ている。
やまとことばだか漢語由来だかはっきりしないのに
さっそく(早速)
そうそう(早々) - <はやばや>相当か?
<さっそく、そうそう、はやばや>、さらには上の<時へずして、はやくも、ほどなく(して)>はだいたい実際に起きたこたが<早い>ことをあらわす。
<遅かれ早かれ>は<やがて>で置き換えられそうだ。<やがてそうなる(だろう)>。英語のsooner or later を解説をつけて忠実に訳すと<思っている(想定される比較対象の)時より早いかもしれないし、あるいは遅いかもしれないが>といったところで、また日本語と同じで<そうなる>の意が内包されているようだ。だがこまかく言うと
1)Taro will come sooner or later. 太郎は遅かれ早かれ来るだろう。
2)Taro will do it sooner or later. 太郎は遅かれ早かれそれをするだろう。
の2)は、英語はいいが日本語の方は翻訳調だ。日本語らしいのは
太郎は遅かれ早かれそれをすることになる(だろう)。
だろう。
sptt
No comments:
Post a Comment