<準備>は漢語、<したく>は多分やまとことば、意味はほぼ同じだが最近は<準備>が相当優勢。チェックしてみる。
<したく>はやまとことばか?<したく>はコンピュータワープロでは<支度>、<仕度>という漢字が出て来る。<たく>だけでは<度>が出て来ない。<し>は<する>の<しない)、<して>の<し>でやまとことばだ。<たく>がやまとことばであれば<したく>はやまとことばになる。<したく>の語源少しを調べてみたが、見つからない。<し>はいいとして、謎は<たく>だ。<忖度(そんたく)>というむずかしい漢語がある。忖度の意味は準備とは違うが、関連がないことはない。だが
そんたく -> したく
の可能性はゼロに近いだろう。 <度>は<たく>と発音していたのか?
中国版WikiのBaide/Baikeでは
”
2017年12月1日,忖度一词获得了日本2017年“U-CAN新语及流行语大奖的年度大奖”。
”
<度>の発音
現代語では
北京語(拼音:dù、duó)
広東語:dou
で k や g の音がでてこない。だが昔のどこかでは duk とかなんとか言っていた可能性は否定できない。
さて漢語にとらわれなければ、これは意外と簡単で
<しておく>は <準備する>ことなので
しておく -> し-てあ-く -> これが縮まって<したく>となった。東京方言と思われるのに<xx しとく>というのがある。
さらには
仕立(した)てる - したつ - したく
従(したが)う - (したぐ) - したく
もすこしは考えられる。
さて<準備>と<したく>では例を作って検討すると以外な事実がわかる。
食事の準備をする食事の<したく>をする
はどちらもいい。だが
食事を準備する、はいいが
食事を<したく>する 、はどうもダメだ。
これは一般論かというと、どうもそうではなく、
戦争の準備をする
戦争の<したく>する
は、これでは戦争にまけそうだが、意味は通る。
戦争を準備する
は<戦争にそなえる、そなえて必要ことをしておく。>の意にならない。<戦争を準備する>は<戦争が起こるように何かをする>ことの意だろう。
戦争を<したく>する 、はこれまたダメのようだが、これも<戦争が起こるように何かをする>ことの意になりうる。
もう少し例をあげると
運動会の準備をする
運動会のしたくをする
先生、関係者と生徒では意味が違う
運動会を準備をする (ほぼダメ)
運動会をしたくする (ダメ)
地震の準備をする (場合によりOKか)
地震のしたくをする (場合によりOKか)
地震を準備をする (場合によりまれにOKか、地震研究者)
地震をしたくをする (場合によりごくまれにOKか、地震研究者)
冬の準備をする
冬のしたくをする 冬じたく
冬を準備をする (ほぼダメ)
冬をしたくする (ダメ)
以上かなりの言葉上の混乱だ。説明、解説は<やまとことばクイズ>として読者に残し、私の回答は別のところでする予定。
sptt
<支度>
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