<思いのたけ>は慣用句、かつ恋愛用語だろう。だが古語、死語のようでほとんど聞かない。テレビの恋愛ドラマでは出て来るかもしれない。用法としては
<思いのたけ>を伝える。
が一般的だ。
手もとの辞書には<思いのたけ>が載っており、<思いのすべて>というようなことが書いてある。だがこの辞書の<たけ>の説明のなかに<高いと同根>と書いてある。 <高い>は現代語で、昔は<高し>といっていた。活用は
高からず高き
高し
高ければ(古語の場合は<高いので>。現代語の<高ければ>は古語では<高からば>だろう)。
連用形の体言(名詞)用法からすると<高き>が体言(名詞)になり
山の高きは ....
背の高きは ....
となる。現代語では
山の高さは ....
背の高さは ....
となりそうだが意味が少し違う。また前に調べたが<高み>は、<高みの見物>以外は使わないようだが、<高いところ>の意の簡潔やまとことばだ。
<背の高き(背の高さ)>は<背の丈>いう言い方がある。今は<身長>が使われるが<背の丈>は少なくとも残したいやまとことばだ。話がずれてしまったが<思いのたけ>にもどると、<思いのたけ>は<思いの高さ>で、この方が<思いのすべて>よりいい、というか、これが正解だろう。さらに上で<意味が少し違う>と書いたが、これは<思いの高さ>でもまだ<たけ>の意が十分ではなく<思いの高いこと>が正解に近いのではないか。こと恋愛に関してなので正しく理解してきたいものだ。
sptt
、
さて<思いのたけ>の<たけ>は<丈>だ。
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