<まる>は元来<丸、円、circle>だが日常語の<まる>はこれを意識せずに使っている。慣用語、慣用句をならべてみる。
まる暗記
まる写(うつ)し
まるがかえ
まるかじり
まる腰(ごし)
まるごと
まる損(ぞん)
まる出し
まるつぶれ
まる呑(の)み
まる裸(はだか)
まる坊主(ぼうず)
まる見え
まる儲(もう)け
まる焼き
まる(っ)きりダメ
まるくおさまる(おさめる)
まるでダメ
まるでxxのようだ
おもしろいことに以上の語、句に本来の<まる(丸、円、circle)>の意味があるのがない。ただし別のところで独立して取り上げたが
まるくおさまる(おさめる)
は本来の<まる(丸)>の意味が意識されている。
上記例で使われている<まる>の意味としては
1)すべて、全体 - これが一番多い
2)もとのままのすがた、状態
まるかじり、まる焼き; まる腰(ごし)、まる裸(はだか)
慣用句の方はなぜか否定が多い。Not at all だ。そしてかなりの超頻度使用句だ。無意識のうちに毎日使っているだろう。
これまた別のところだが何度か日本語動詞の特徴の一つ<まるーめる>を調べて書いたことがある。この本家とも言えるのは
まる(丸)まる
まる(丸)める
だ。
まる(丸)まる - まるまって寝る。丸虫がまるまる。
まる(丸)める - まるめて団子にする。紙をまるめて、たま(玉、球、弾)にして投げる。背中をまるめる。
以上はなぜか様子が目にうかんでくる。
日本語では2Dでも3Dでも<まる>で間に合うようだが3Dの球(きゅう)は<まり(毬)>というやまとこばがある。2.5Dみたいな球面は適当なやまとこばがないようだ。<たまづら>、<まりづら>が該当するか?英語のほうも
丸、円 - Circle (ラテン語系) 丸いは round という純英語系の語がある。
球面 - Sphere (ラテン語系)
球 - Ball (純英語系)
で統一がとれていない。
sptt
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