<気兼ね>はネット簡易辞典では
[名](スル)他人の思わくなどに気をつかうこと。遠慮。「隣り近所に—する」
と出てくる。<他人の思わくなどに気をつかう>
<他人の思わくなどに気をつかう>は<思いやり>に通じるところがあるが、純粋の<思いやり>とはズレがある。<気兼ね>は<他人の思わく>あるいは、もっと単純に<他人の思い>が多分に関与している。
さて<気兼ね>、<気兼ねする> の<兼ねる>だが、これはどういう意味か?
<兼ねる>は普通
社長と会長を兼ねる。社長兼会長
主婦とOLを兼ねる。主婦兼OL
出張と接待ゴルフと観光旅行を兼ねる。
のように使う。これでは<気兼ね>、<気兼ねする>の<兼ねる>の説明にならない。上の例では
あることをするが、同時にまた別のこともする。
の意だ。これでは<気兼ね>、<気兼ねする>の<兼ねる>の説明にならない。
かなりの飛躍、または<こじつけ>になるが
あることを考えるが、同時にまた別のことも考える。
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自分に関係のあることを考えるが、同時にまた別人 (他人) ことも考える。
これは日常よくあることで、
人間特有の社会性、もっと卑近には<世間体、せけんてい>や<他人の目> を気にする。
これが<気兼ね>、<気兼ねする>。
さらには、決断をへて、<世間体>や<他人の目> を気にして
自分が本来やりたいことを差し控える、止める
ことになる。これは、さらに
言い兼ねる、し兼ねる (できない)
の<兼ねる>に通じる。
またさらに、否定形の<兼ねない>は
言い出し兼ねない、し兼ねない
<できないことはない>で<するかもしれない>になる。
sptt
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