<よわりめにたたりめ>は意味の推測がつき、またよく聞く。だが語源がよくわからないようだ。前半の<よわりめ>は
弱る(よわる) - よわり(連用形の体言、名詞用法) + め
<め>はよくわからないが<目>とは関係ない。この形の造語には(少し探してみたが、多くはないようだ)
落ちる - 落ちめ (落ちがち、落ちる傾向にある。かなり落ちた状態)
勝つ - 勝ちめ 次郎との対戦では太郎に勝ちめはない。 高い勝つ可能性。ほぼ勝つ状況。<勝ちめ>はあるが<負けめ>は聞かない。この可能性は<可能な性能>ではない。
泣く - 泣きめ 泣きめを見る。 やくざは<泣きをみる>とも言うだが、<泣きめを見る>でもまちがいではない。
控える(ひかえる) - 控えめ。反対の意の動詞に<でしゃばる>があるが<でしゃばりめ>はない。<でしゃばりがち>はある。そしてこれは<どちらかというと、でしゃばりがち>でもいい。そしてまた<ひかえがち>でもいいし<ひかえめがち>でもいい。
がある。共通点が見つけにくいが、 落ちめ(かなり落ちた状態)、勝ち目(ほぼ勝つ状況)が参考になる。これを流用すると
よわりめ - 弱りはてた状態
後半の<たたりめ>は語呂合わせだろう。<たたる>の連用形<たたり>+<め>で同じ形。しいて意味づければ<たたられた状態>だが、特別な意味は加わらない。
<泣きめを見る>の<泣きめ>は<ほぼ間違いなく泣くことになる状況>で説明がつくだろう。
sptt
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