<心にもないことを言う>は<とってつけたようなお世辞を言う>、さらには<うそをつく>の意になり、よく聞く。<心にないことを言う>で<も>がなくてもよさそうだが、<心にもないことを言う>と<も>をつけて使われる。
この<心にもないことを言う>の<も>は、簡単なようで意外と難しく、少し前に検討した<キジも鳴かずば>の<も>と同じようなことが言える。
<心にないことを言う>は直接的で含みがない。また<心以外にはあるかもしれない>といった感じになる。<も>の一字だが、これで
心や胸や腹や頭の中(など)にないことを言う。
といった意味になる。
<胸や腹や頭の中>は言葉に出てこないので、はっきりではないが、また程度もまちまちだが、無意識のうちに連想されている。<も>の手品みたいな効果だ。
sptt
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