<侮辱しないで>と<お気を悪くなさらないで>は一見関係なさそうだが
女性がよく使いそう
という点では共通なところがある。また、発話者でなく第三者からみると
侮辱しないで - バカにされた、見くだされた、見下げられた思った、感じたときの発話
お気を悪くなさらないで - バカにした、見くだした、見下(さ)げるような発言をした、またはするのではないかと思ったときのお詫び、またはお詫びの前置きの発話(の可能性がある)。
では共通している。
<お気を悪くなさらないで>は、これ以外では希望に添えない、がっかりさせるようなこと伝える時にも使いそう。
なぜこんなこんなことを調べる、再チェクする気になったのかは<ピノキオの冒険>にでてくる次の表現と関連がある -下線部。
”
第3章
http://ercoleguidi.altervista.org/pinocchio/pin_3.htm
Geppetto, vedendosi guardare da quei due occhi di legno, se n'ebbe quasi per male, e disse con accento risentito:
"Occhiacci di legno, perché mi guardate?"
英訳
Geppetto, seeing himself regarded by those two wooden eyes, took it almost to heart, and said in a resented tone:
"Why do you look at me, you ugly wooden eyes?"
”
下線部は、イタリア語も英語も難しい単語はないのだが、フレーズとしては難しい。 male、 per male では辞書に出てこない。しかし難しいのは私だけではでないようで、ネットで調べてみると Pinocchio " se n'ebbe quasi per male " のフレーズで解説がある。原形(不定形)、標準形は aversene a male (aversene の sene はむずかしい)で、どうも<気を悪くする>の意味に近そうだ。<気を悪くさせる>ではない。英訳も調べがつかなかったが、苦心の訳だろう。to heart は<胸にくる、胸に突き刺さる、いらつかせる>とった意味か?<胸にくる>という言い方はないが<頭にくる>(<しゃくにさわる>に近い)というのはある。
<バカにする>は広く使われる。to tease、to make fun of というのもあるが、意識しなくとも to insult の意味で使われているだろう。
<気を悪くする>は他動詞を使ったちょっと日本語らしくない表現だが、しゃれたやまとことばだ。
sptt
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