Wednesday, October 9, 2024

とんでもない

 

<とんでもない>の語源を調べてみると 


https://oggi.jp/6347814

「とんでもない」の語源

諸説ありますが、「とんでもないです」は、「途でもないです」が変化してできた言葉だと言われています。「途」は訓読みにすると「みち」。「途」は「道筋」や「道のり」「手段」を意味しています。

「道のり」を表す「途」に、否定を表す「ない」が組み合わさることによって、「道のりがない」。つまり、「道理を外れた」という意味を持つ「途でもない」が誕生しました。

そこから、この「途でもない」が変化し、今の「とんでもない」という言葉が生まれたそうです。


というのがよく出てくる。もっともらしいが、これは<こじつけ>の可能性が非常に高い。「途でもない (です) 」という言い方(中国語+やまとことば)は存在しなかっだろう。

<飛んでもない>もとんでもない 話だ。

<とん>がでてくる言い方には

とんとわからない(まったくわからない)
とんと知らない(まったく知らない)
とんと聞いたことがない(まったく聞いたことがない)

があるが<とんとxxない>の組み合わせ、係り結びだ。

<とんとん拍子>の<とんとん>は擬態語。

<とんがる>は<とがる>の口調変化。

 最後の例からする<とんでもない>は<とでもない>の口調変化の可能性が高い。この<とでもない>は<途でもない>と違って存在しただろう。

とでもない

xxとでもない

も可能だが<こと>が出てくる。

そいうことでもない (そうでもない)
ダメということでもない (ダメでもない)
いいということでもない (<いい>でもない、よくでもない)

カッコ内は普通の言い方なので、<と>が問題だ。ところで、相手が言ったことに対して<とでもない>単独で

とでもない (そうとは言えない、そうとも言えない、さらに<そうでもない>)

とは言う。相手が言ったことに対しての否定、反論だ。<そうでもない>は<でも>があるため否定、反論の度合いがやや弱い。<とでもない>も<でも>があるので否定、反論の度合いがやや弱い。くどくなっているが

とでもない=そうでもない

としていいだろう。

<ありがとう>はたいてい相手が言ったこと、したことに対して返答で、相手が言ったこと、したことが自分にとって<利がある>場合に使う。したがって

とでもない=そうでもない

はそのままでは<ありがとう>にならない。 

さらにくどくなるが、

そうでもない

そうではない
そんなことはない
違う

で、これらは<ありがたい、有り難し>のもとの意味の<有ることが難しい>に通じる。そうすると、<有り難し>が<ありがとう>に変わっていった過程、すなわち予期しないいいことに遭遇した時、まず自分自身に<有り難い>と言い、これが実際口に出て<有り難い>、<ありがとう>となった、あるいは<ありがたき予期しないいいことです>が短縮されて<ありがとう>となった、と同じで(少し前のポスト<ありがたい>参照。)

相手が言ったこと、したことが自分にとって<利がある>場合に、<信じられない>の意の

そうではない
そんなことはない
違う

の意の<そうではない>、すこしソフトな<そうでもない>を自分に言い、これが実際口に出て<そうでもない>、<とでもない>となった。

以上は<こじつけ>のようだが、語源探索には時に意識して<こじつけ、敷衍(中国語の敷衍>が必要だ。<意識して>が肝心。

 

sptt

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