前回のポスト<情けない>の最後で
<不甲斐ない>は二重否定だが, 意味は二重否定にならない。
と書いたが、おかしいので調べてみた。
甲斐と漢字で書くが<かい>(古くは<かひ>) は、中国語にない。つまり<かい (かひ) はやまとことば。やまとことばの<かい>に中国語の否定語<不>がついたことになるが、何かおかしい。<ふがいない>の<ふ>は<不>ではないだろう。おそらく<ふにおちない (腑に落ちない) >の<腑 (ふ)>だろう。<腑 (ふ)>は五臓六腑の<腑 (ふ)>でこれは中国語だ。<五臓六腑>は使うが<腑>だけで使うのは<腑に落ちない)>くらいで、なじみはない。<腑に落ちない>をネット辞書で調べてみると
「腑に落ちない」納得がいかない、心から理解できない時に使う言葉です。 もともと「腑」とは、はらわたのことで、古くは魂がこもるところとされ、とても心が痛むときには「はらわたが引きちぎられるほどの」等と使われます。
で 、腑 (ふ)=はらわた。これだと
<ふがいない>は<はらわたが甲斐 (かい) ない>となるが、何のことだかわからない。これは<はらわたに甲斐 (かい) ない>、さらには上の解説を利用すれば<魂に、心に甲斐 (かい) がない>の意になり、意味は通じる。
注)別に今年3月に<ふがいない、なさけない>のタイトルのポストがある。
sptt
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