Sunday, October 6, 2024

ふがいない(不甲斐ない)

 

前回のポスト<情けない>の最後で

 <不甲斐ない>は二重否定だが, 意味は二重否定にならない。

 と書いたが、おかしいので調べてみた。

甲斐と漢字で書くが<かい>(古くは<かひ>) は、中国語にない。つまり<かい (かひ) はやまとことば。やまとことばの<かい>に中国語の否定語<不>がついたことになるが、何かおかしい。<ふがいない>の<ふ>は<不>ではないだろう。おそらく<ふにおちない (腑に落ちない) >の< (ふ)>だろう。 (ふ)>は五臓六腑の (ふ)>でこれは中国語だ。<五臓六腑>は使うが<>だけで使うのは<腑に落ちない)>くらいで、なじみはない。<腑に落ちない>をネット辞書で調べてみると

「腑に落ちない」納得がいかない、心から理解できない時に使う言葉です。 もともと「腑」とは、はらわたのことで、古くは魂がこもるところとされ、とても心が痛むときには「はらわたが引きちぎられるほどの」等と使われます。

で 、 (ふ)=はらわた。これだと

<ふがいない>は<はらわたが甲斐 (かい) ない>となるが、何のことだかわからない。これは<はらわた甲斐 (かい) ない>、さらには上の解説を利用すれば<魂に、心に甲斐 (かい) がない>の意になり、意味は通じる。

 

注)別に今年3月に<ふがいない、なさけない>のタイトルのポストがある。

 

sptt

 

 


 

 

 

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