<つつましい>、<つましい>をネットでチェックしてみると
「つつましい」は「他から見て控えめである。慎重である」(広辞苑)の意味、「つましい」は「倹しい/約しい」と書き「質素である。また、生活ぶりが地味である」(同)という意味です。
さらには
しかし「つつましい」には「ぜいたくでない、質素」という意味もあり、「つましい」と重なる部分も。そのため最近では「つましい」と同義で使われることも多いようです。
私、個人的には<つましい>は使ったことがない。<つましい>を耳にしたこともあまりない。<つつましい>も<つつましい生活>といった言い方で、<花子はつつましい性格だ>という言い方はしない、と思う。
したがって、上記の広辞苑の解説は相当<古くなっている>と言えよう。近代だけでも意味の変遷があるのだ。
<つつましい>はいみないようからして動詞<つつむ (包む) >由来だろう。<つつましい>、<つましい>の古語をチェックしてみる。
<つつましい>
学研全訳古語辞典
つつま・し 【慎まし】
活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}
① 気が引ける。気兼ねされる。遠慮される。
出典大和物語 一四九
「久しく行かざりければ、つつましく立てりけり」
[訳] (女の所へ)長い間行かなかったので、気が引けて(外に)立っていた。
② きまりが悪い。気恥ずかしい。
出典源氏物語 夢浮橋
「幼ければ、ふと言ひ寄らむもつつましけれど」
[訳] 幼いので、突然話しかけることも気恥ずかしいけれど。
① 気が引ける。気兼ねされる。遠慮される。
の<気兼ねされる>、<遠慮される>は日本語特有の<気兼ねする>、<遠慮する>の自発表現と言える 。受身ではない。
例を見る限り<つつま・し 【慎まし】>は
「他から見て控えめである。慎重である」でも「質素である。また、生活ぶりが地味である」でもない。
「他から見て控えめである。慎重である」は
気兼ねする、遠慮する
に近い。 「質素である。また、生活ぶりが地味である」の意味は全くない、といっていい。したがって、広辞苑のやや古い解説と合わせて、この意味を持つようになったのははかなり最近のことだろう。
<つましい>
<つましい> は古語にない。ネットでチェックしてみると
https://e-kotobano.com/9205/
「つま」は「端」や「爪」と語源が同じで、指先ほどのわずかなものを指します。「つまむ」も少量を食べる/取る」という意味ですが、これも同じですね。つまり、「つましい」は、わずかなものを大切に節約して生活する倹約生活のことなんです。
<つましい生活>、<生活がつましい>は最近ほとんど聞かない。死語になりつつあるのだろう。またやや貧乏臭 (くさ) いところ、ネガティブなところがある。一方<つつましい生活>、<生活がつつましい>は使われており、こちらの方は特に貧乏臭 (くさ) いところはない。むしろ積極的、ポジティブなところがある。これが<つつましい>は優勢になった理由だろう。
sptt
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