Wednesday, April 22, 2026

つつむ (包む) 、つつましい、つましい

 

<つつましい>、<つましい>をネットでチェックしてみると

「つつましい」は「他から見て控えめである。慎重である」(広辞苑)の意味、「つましい」は「倹しい/約しい」と書き「質素である。また、生活ぶりが地味である」(同)という意味です。

さらには 

しかし「つつましい」には「ぜいたくでない、質素」という意味もあり、「つましい」と重なる部分も。そのため最近では「つましい」と同義で使われることも多いようです。

 

私、個人的には<つましい>は使ったことがない。<つましい>を耳にしたこともあまりない。<つつましい>も<つつましい生活>といった言い方で、<花子はつつましい性格だ>という言い方はしない、と思う。

したがって、上記の広辞苑の解説は相当<古くなっている>と言えよう。近代だけでも意味の変遷があるのだ。

<つつましい>はいみないようからして動詞<つつむ (包む) >由来だろう。<つつましい>、<つましい>の古語をチェックしてみる。

<つつましい>


学研全訳古語辞典

つつま・し 【慎まし】

形容詞シク活用

活用{(しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ}

① 気が引ける。気兼ねされる。遠慮される。

出典大和物語 一四九

「久しく行かざりければ、つつましく立てりけり」

[訳] (女の所へ)長い間行かなかったので、気が引けて(外に)立っていた。

② きまりが悪い。気恥ずかしい。

出典源氏物語 夢浮橋

「幼ければ、ふと言ひ寄らむもつつましけれど」

[訳] 幼いので、突然話しかけることも気恥ずかしいけれど。

 

① 気が引ける。気兼ねされる。遠慮される。

の<気兼ねされる>、<遠慮される>は日本語特有の<気兼ねする>、<遠慮する>の自発表現と言える 。受身ではない。

 

例を見る限り<つつま・し 【慎まし】>は

「他から見て控えめである。慎重である」でも「質素である。また、生活ぶりが地味である」でもない。

「他から見て控えめである。慎重である」は

気兼ねする、遠慮する

に近い。 「質素である。また、生活ぶりが地味である」の意味は全くない、といっていい。したがって、広辞苑のやや古い解説と合わせて、この意味を持つようになったのははかなり最近のことだろう。

 

<つましい> 

 <つましい> は古語にない。ネットでチェックしてみると


https://e-kotobano.com/9205/

「つま」は「端」や「爪」と語源が同じで、指先ほどのわずかなものを指します。「つまむ」も少量を食べる/取る」という意味ですが、これも同じですね。つまり、「つましい」は、わずかなものを大切に節約して生活する倹約生活のことなんです。

 

<つましい生活>、<生活がつましい>は最近ほとんど聞かない。死語になりつつあるのだろう。またやや貧乏臭 (くさ) いところ、ネガティブなところがある。一方<つつましい生活>、<生活がつつましい>は使われており、こちらの方は特に貧乏臭 (くさ) いところはない。むしろ積極的、ポジティブなところがある。これが<つつましい>は優勢になった理由だろう。

 

sptt

 




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