<こびへつらう>は時々聞くし、時々使う。漢字で書くと<媚び諂う>となるようだ。<媚び>は<こびる>と読めるが<諂う>に方は<へつらう>と読める人は少ないだろう。やまとことばの日本語には<こびへつらう>関連の語が少なくない。 <こびる>、<へつらう>と独立しても使う。<こびる>は<媚びを売る>としても使う。
おもねる - 阿る(これは読める人はいないのではないか)
<阿る>は読める人はいないのではないか。阿諛追従 (あゆついしょう) の<阿>からきているようだが<阿部さん>の<阿>が先に頭に浮かんでくる。阿諛追従の<阿諛 (あゆ) >だけでも使うようで<阿諛する >と言うのを聞いたことがあるような気がするが、どうも意味を<阿鼻叫喚>の<阿鼻>ととり違えたようで、阿諛追従は使った記憶があるが、<阿諛する >は幸い使ったことがない。
おだてる ー 煽てる (これは読める人は少ないだろう。意味からきた当て字だ)胡麻をする
おべっかを言う、使う <おべっか>は関西では<おべんちゃら>と言うようだ。
取り入 (い) る
機嫌を取る
お世辞を言う
胡麻、機嫌、世辞は漢語で、世辞と機嫌は<お世辞ことば、お世辞を言う>につては少し前のポストで検討したことがある。
なぜこのような言葉を取り上げたかと言うと、最近中国語字幕付き中国ドラマをよく見ているが<马屁>と言う字が出てきた。<马上>は知っているので、この類 (たぐい) かと思ったが、筋が追えない場面で出てきたので、<後でチェック>にしておいた。<马屁>は<馬の尻>だが、baike-baidu で調べてみると、<把马屁>と言う熟語で
“
拍马屁:pāi mǎ pì。比喻谄媚、阿谀、奉承。
”
ここに谄媚、阿谀が出てくる。
<諂う、へつらう>の><谄>、<媚びる、こびる>の<<媚>、阿諛が出てくる。<奉承>は省略。
<拍>は拍子木の<拍>で,< (手で) たたく>と言う意味。つまりは<拍马屁>は<馬の尻を手でたたく>と言う意味で、馬の良しあしに関係なく、<いい馬だ>と言う意味で<馬の尻をたたく>ことのようで、これが谄媚 (へつらい、こびる) 、阿谀 (おもねる、へつらう、谀も<へつらう>と読むようだ) の意になったようだ。
谄媚、阿谀、奉承、<拍马屁>以外にもあるようだが、詮索しない。日本語の
こびる
へつらう
おだてる
胡麻をする
おべっかを言う、使う
取り入 (い) る
機嫌を取る
お世辞を言う
くらいはありそうだ。
一方英語では to flatter が一般的な語で、他にもあるようだが聞いたことはない。こういう行為は少ないのだろう。
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